最近、コラムを書く時間がなくて1行ニュースばっかりのブログになってしまっているので、このままではいかんと思い、諸事情によりお蔵入りさせていたコラム記事を掲載してみます。
お蔵入りさせていたくらいですので、詰めが甘いところも多々あると思いますが、どうか広い心で読んでやってください。<最近のマリオ作品も面白いが、革新を感じない?> 海外ゲームサイト「
gameinformer.com」が企画したマリオ座談会の動画が、翻訳されアップされていた。
メンバーはGame Informer編集者のHelgeson氏など3名のマリオフリーク。彼らは初期スーパーマリオ4作品(ファミコン3作とスーファミ1作)と、それ以降のマリオ作品の違いに注目。
「これら初期作品は画面を一目見ただけで、どんなソフトかわかるが最近のマリオはわからない」として
「最近のマリオ作品も面白いが、革新を感じない」と指摘した。
この動画に対しては各所で賛同するコメントが多く寄せられている。多くのマリオファンが同じことを思っているようだ。じゃあ、なぜ多くのマリオファンが、最近のマリオに革新を感じなくなってしまったのだろうか?
<ここから突然、数学の話になるよ!> マリオ作品は任天堂が新しいゲーム機を出すたびに、そのハードの革新的部分をわかりやすく教えてくれるローンチタイトルとして名を連ねてきたシリーズのはずである。そんなマリオ作品に革新を感じないなんて・・・・・・!?
普通のゲーム考察ブログだったら、この手の話になると内容に言及したがるのだが、僕はあえて内容の話はいっさいしない(笑)
※初代『スーパーマリオブラザーズ』タイトル画面より そのかわり数学の話をするよ。
「人生における1年の重み」を表す数式である。
この数式で人生を考えると以下のようになる。
1才の子供にとって1年とは「人生のすべて」
2才の子供にとって1年とは「人生の半分」
3才の子供にとって1年とは「人生の3分の1」
~
100才の老人にとっての1年は「100ページもある歴史の1ページ分でしかない」
まあ、1年の重みって言っても、これはただの割合の話であり、年配の方の1年を軽んじる意図は無いし、0才児の場合どうなるんだっていうツッコミも無しだ。
でもよく言うじゃない。「子供の頃、1年が長かった」とか「年を取ると時間が過ぎるのが早い」とか。この不思議な感覚を、この数式は、なんとなく説明してくれてるんじゃないかって僕は思うのだ。
<最近のマリオ作品に革新を感じない理由> 最近のマリオ作品に革新を感じないひとってのは、つまり初期作品から順番にマリオをやってきたようなひとたちだろう。そんなマリオフリークに、この考え方を当てはめてみると以下のようになる。
すなわち、彼らにとって……
「1」はスーパーマリオの全てだった。
「2」はマリオ唯一の続編だった。
「3」は世界にたった3本しかないマリオ作品
※注1の1つだった。
※海外版『スーパーマリオブラザーズ2』タイトル画面より そりゃあ、初期作品のほうが印象に残るわって話である。
だって1本1本の重みが違うんだもん……
<さらにもういっちょ数学の話をするよ!> そもそも数字(整数)が次の数字になるとき、1,2,3,4,5……って1ずつ増えていくよね。だから、たいていのひとは、どんな数字でも平等に次の数字になってると思い込んでるんだけど、成長率という観点から見ると、実は違うのだ。
※『スーパーマリオブラザーズ3』タイトル画面より つまり、1と2で考えると、前の数字「1」が次の数字「2」になるとき、前の数字の値に対して、次の数字の値はどれだけ成長したかを表す式である。
(次の数字-前の数字)/前の数字 = 成長率(%) |
びっくりするくらい簡単でしょ。実際に数字を当てはめてみよう。
「1」が「2」になったとき「2-1/1」だから成長率は100%
「2」が「3」になったとき「3-2/2」だから成長率は50%
「3」が「4」になったとき「4-3/3」だから成長率は33.33%
……
「100」が「101」になったとき「101-100/100」だから成長率は、たったの1%!
なんと、数字ってのはただ単に1ずつ増えていくだけのもんかと思っていたら、実は
成長率は下がり続けているのだった!
つまり、順番にマリオシリーズをこなしてきたマリオフリークが「毎回、面白いんだけど、なんだかなあ」って感情を持ってしまうのは、上述の「重みの問題」と、下がり続ける成長率を無意識のうちに感じ取っていたのが原因かもしれないってこと。
<面白いんだったら、内容の問題じゃないよね!?>
※初代『スーパーマリオブラザーズ』パッケージより 「最近のマリオ作品も面白いが、革新を感じない」と彼らは言った。
面白くなくて革新を感じないなら、間違いなく内容の問題だったのだが、
面白いなら内容の問題じゃないだろう。だから僕は数式で考えたのだ。決して僕が、スーファミ以降のマリオ作品を知らないからじゃないぞ!(笑)
でもさあ、こんな数式、何にでも当てはまるんじゃね!?と思ったあなたは鋭い!
そう、こんなもん何にでも当てはまるんだ。でもゲームの場合、マリオシリーズみたいに、一定の面白さを維持しているシリーズって少ないと思う。逆に言えば、一定の面白さを維持しているマリオシリーズだからこそ、この数式が当てはまると思ったのだ。
したがって「どうも最近のマリオ作品はマンネリ化してると感じる」「内容のせいかもしれないけど普通に面白いし」という漠然とした不安を抱いているひとが、この考え方で「な~んだ、数学的に仕方ないことだったのか」って安心してくれれば幸いだ。
どうか、引き続き、心置きなくマリオ作品を楽しんじゃって下さい!!
以上。
中学まで算数は5だったけど、高校で突然落ちぶれて1となったオロチの数学的見解でした。(笑)
※注1 マリオ作品 ・・・ 『スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオブラザーズ2』『スーパーマリオブラザーズ3』『スーパーマリオワールド』『スーパーマリオUSA』『スーパーマリオ64』『スーパーマリオサンシャイン』『New スーパーマリオブラザーズ』『スーパーマリオギャラクシー』『New スーパーマリオブラザーズ Wii』『スーパーマリオギャラクシー2』『スーパーマリオ 3Dランド』『New スーパーマリオブラザーズ 2』『New スーパーマリオブラザーズ U』の本編のこと。なおアメリカでは『USA』が『2』として発売されている。
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