<ファミコン雑誌「86年の壁」とは?> 古いファミコン雑誌がマニアの間で、とんでもない高値で取引されている現状を、僕が皆さんにお伝えしたのは、もうすでに4年前のことになる。

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昔のファミコン雑誌はとっておくべきだった!!!(2009/01/21)
そして2013年、古いファミコン雑誌を取り巻く状況は、さらに激化していると言わざるを得ない。とくに86年以前のファミコン雑誌は、どんなにメジャーなものでも、逆にどんなにマイナーなものでも、それなりの値段が付く傾向がある。
いや、傾向があるどころではない。必ずそれなりの値段になると断言してもいい。これをファミコン雑誌における
「86年の壁」とでも名づけようか。
ファミマガで例えるなら「87年」物が1冊500~1000円だとすると、「86年」物は1000円~2000円。「85年」物になると3000円と跳ね上がる。逆に88年以降だと1冊500円以下になってしまうのだ。
<ファミコン雑誌の歴史と種類> そもそもファミコンの発売は1983年。当然その当時はファミコン雑誌など存在しなかった。翌年の1984年ゲーム雑誌「Beep!」が創刊されたが、まだまだ内容はパソコンのゲームが中心だった。

そして本格的なファミコン雑誌の登場は、1985年7月創刊の「ファミリーコンピュータMagazine」まで待たなければならなかった。その後、1986年になると雨後の筍のように「ファミコン必勝本」「マル勝ファミコン」「ファミコン通信」など、いわゆる
4大ファミコン雑誌が次々と創刊されたのである。
もちろん、これら有名な雑誌のほかにも「ファミコントップ」「ファミコンチャンピオン」「Hi-SCORE」「ファミコンBEST」などマイナーなファミコン雑誌も次々と創刊された。
さらに、ファミコンブームはゲーム雑誌に留まらず、漫画誌、児童誌、学習誌、週刊誌などさまざまな雑誌が特集を組むまでに至った。また、そんなファミコン特集を一冊の雑誌にしちゃった単発物も存在する。
まとめると以下のような図となる。
カテゴリ名 | 雑誌名 | 概要 |
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メジャー誌 | ファミリーコンピュータmagazine ファミコン通信 マル勝ファミコン ファミコン必勝本 | ファミコン通信はファミマガに比べると残っている数が多い。マル勝、必勝本は、上記2誌に比べると数が少ない。人気には歴然とした86年の壁が存在する。 |
マイナー誌 | ファミコントップ ファミコンチャンピオン HI-SCORE ファミコンBEST 他マイナー誌 | どれもメジャー誌に比べると数が少ない。最近はメジャー誌に比べて相場が高くなる傾向にある。ここに名前の挙がってない、さらにマイナーな雑誌だと、アホみたいな高値で回っていることがある。 |
一般誌 | 漫画誌(コロコロ、ジャンプ、等) 児童誌(小学○年生、等) 学習誌(コペル21、等) 週刊誌(プレイボーイ、FRIDAY、等) | 1ページ2ページの小さな特集から、何10ページにも及ぶ大きな特集まで幅広い。よっぽど重要なインタビュー記事でもない限り、相手にされない。 |
単発物(パズラー別冊、等) | マイナー誌よりも、さらに知名度が低く、とにかく数が少ない。とんでもない高値がつくこともある。 |
<ファミコン雑誌の単発物> ここで1つ紹介したい。
先日落札された、単発物の中でも、最もマイナーと思われるこちら↓
パズラー別冊 ファミリーコンピュータファン 世界文化社 |
※サムネイル画像 by ヤフオク! 雑誌パズラーについては「
弖爾乎波・てにをは」というサイトが詳しい。
同サイトによると、この雑誌は1985年11月25日発行。単発物とはいえ85年物ということで、非常に初期のファミコン雑誌であるため、わりといい値段がついたのだろう。
翌年1986年4月25日には第2弾も発行されている。

※サムネイル画像クリックでリンク先へ<古いファミコン雑誌 人気の秘密は!?> 言うまでも無くファミコンはコンピュータである。いわば精密機器だ。壊れてしまったらそれで終わり。直すにも代替の部品や、それなりの技術がいる。したがって30年後も今と変わらず遊べるかと言われれば、正直言ってどうなってるかわからない。
それに対してファミコン雑誌は紙だ。大切に保管していれば、たとえ
30年後でも読むことができるだろう。そんなところがファミコン雑誌人気の秘密かもしれない……
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