11月のはじめにネットオークション市場に初登場し、物議をかもしつつあるんじゃないかと思うのがオリジナル塗装ファミコンカセットである。なぜ物議をかもしつつあるのか。検証してみよう。

そもそもファミコンカセットにはゴールドカセットというプレミア物が存在する。もともとカセットの色がゴールドの物もあるが、たいていのゴールドカセットは限定品で、
色がゴールドになっていること自体に一定の高い価値が認められてきた。
たとえばキン肉マンのゴールドカセットがレトロゲームショップのガラスケースの中に飾ってあれば、それだけで十分その店のステータスが上がるし、客も呼んでくれるだろう。つまりそういうことである。
ゴールドカセットのなかには通常のものと内容が違ったりするものもあるが、その昔これらは出品されれば動作確認できていないものでもとりあえず5000円から10万円くらい(大雑把だけど)にはなっていた。当然そのなかには偽物も多く存在し、偽物は塗装が雑とか、証明書その他が付いてないものは偽物だと思ったほうがいいとか、しまいには今の世の中
本物のデータをコピーしたものや、データを書き換えたものがあるとかないとかで、もはやどれが本物がわからないとまで言われる始末。
だがそれでも人々はゴールドカセットを追い求めた。そこに突然現れたのがオリジナル塗装ファミコンカセットなのだ。これのすごいところはオリジナル塗装だと
潔く言ってしまったところじゃないだろうか。
そして物議をかもしつつあると思う最大の理由はこれが結構
いい値段で落札されているという事実である。
昨年11月はじめはロードランナーやスペランカーなど無難なものがゴールドやシルバーになって出品され1000円かそこらで落札されていたが、2009年に入ると本領発揮したのか、キン肉マンやオバQなど実際にプレミア物のゴールドが存在するカセットのオリジナル塗装(もちろんゴールド)が出品され、なんとオリジナルだとわかっているのにもかかわらず5000円以上の値がついたのだ。



極めつきはロックマン4。なんと1万円をかるく越え
11500円で取引成立。もう何がなんだかわからないぞ!

もしかしたら商売の天才なんじゃないだろうか。これは盲点だったに違いない。きっとこのマネをする者もいるだろうう。もっと色んな色があったら欲しいなんていう人もいるだろう。なんか釈然としないものがあるって人もいるだろう。
展開次第ではもう二度とお目にかかれなくなるかもしれないこのオリジナル塗装ファミコンカセット、皆さんはどう思いますか?
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価値があると知りつつの出品なんでしょうけど
お気に入りのカセットにゴールドがあったら楽しいな
なんて気持ちも擽ってくれますね。
特に誰がケチを付けられるわけでもない賢い商売だと思いましたw