
◆概要 ◆定義と分類 ◆目次
◆ポパイとファミコンの因果な関係◆ ほうれん草の味がしたかどうかは知らないが、任天堂はかつて「ポパイラーメン」なる食品をつくっていたと言ったら驚くだろうか。
任天堂「失敗の歴史」によるとその昔、任天堂はサンオー食品という会社をつくってインスタントライスやふりかけなど様々な食品を販売していたとのこと。ディズニートランプがバカ売れして版権ビジネスに手ごたえを感じていたものの、トランプ業界の限界を悟って様々な分野へチャレンジしていた時期だったのだ。
書籍「
任天堂コンプリートガイド -玩具編-」によるとこの商品が発売されたのは1965年のことで、抽選でポパイトランプが当たったらしい。
結局、食品部門はうまく行かなかったがその後、エレクトロニクス分野へ進出。1981年にゲーム&ウオッチ版『ポパイ』、翌1982年にはアーケード版『ポパイ』を発売。いや待てよ。そうなってくるとポパイラーメンは
ラーメン版『ポパイ』と言ったほうがいいのかな(そんなわけない)。そして1983年、ファミコンが発売されると堂々のローンチタイトルとなったのがみんなが知ってるファミコン版『ポパイ』だ。
ちなみに
社長が訊く『New スーパーマリオブラザーズ Wii』によると、ドンキーコングは最初、主人公をポパイで考えていたらしい。そのときの顛末を以下のように語っている。
宮本:
ところがなぜそうなったのか記憶は定かじゃないんですけど、
ともかく『ポパイ』を使わないことになりまして・・・。
突然ハシゴをはずされてしまったようなものです。
岩田:
ハシゴをのぼっていくゲームをつくろうとしたのに
つくる前にハシゴをはずされてしまったんですか?(笑)
宮本:
うまい!! 座布団3枚(笑)。
ポパイが使用不可になった理由については
こちらの記事によると単純にライセンスが間に合わなかったらしい。ということは、もしポパイがそのまま主人公だったら
マリオが生まれなかったかもしれないということだ。マリオのいないファミコンなんて、インターネットのできないピピンアットマークみたいなものじゃないか!(例えのほうがわかりにくい)
◆ショップシール類◆ そんな「ファミコン」と「ポパイ」の因果な関係はファミコンショップのネーミングにも影響を与えていたようだ。過去のファミコンショップリストなんか眺めていると「ポパイ」という名前のお店が全国的に見られるのである。

レア度:
★★☆ ということでお待ちかね。ショップシールである。こちらは電話番号から愛知県の西春(にしはる)、及び、江南(こうなん)に存在したファミコンショップ「ポパイ」のものだと思われる。江南といえば我らが愛知の星・サンソフトのお膝元だよね。今回、シールが貼ってあったカセットはサンソフトのものではなかったのが惜しい、、、
いや、それどころか、もし『ポパイ』だったら
カセットの名前とショップ名が同じっていう奇跡だったんだけど、残念ながら『ファイティングゴルフ』でした(笑)

念のためにウェブ電話帳を調べたら見事に掲載されていたよ。
はい、実在!
※青いほうは『アルマジロ』 このラベルの最大の特徴は
擬態系と呼ばれている通り、思わずスルーしちゃうくらい正規シールっぽいところである。第22回で紹介した
ファミコンショップクリボーなんかも擬態系だ。「中古カセット」と書いてある分、ポパイのほうがわかりやすいかな、、、
愛知県内のショップだけあって愛知県でしか見たことがない。全国的にはそうとうレアである。
◆ロゴ◆
このロゴがそのままお店で使用されていたかどうか不明だ。
◆制覇MAP◆ 制覇マップである。
本店は江南でなく西春にあったお店。この辺りは2006年、旧師勝町と旧西春町が合併し北名古屋市として生まれ変わっている。このネーミング、いまだに慣れないなあ。

ということで愛知県を制覇。
同県は「
第4回オタッキー編」で制覇しているため+1となった。連載37回目。最近はやたら+が多いため、制覇した県は20にとどまっている。都道府県は47あるからまだ半分も行ってないという現実。どうなっちゃうの(笑)
なお、冒頭でも言及したように「ポパイ」という名のファミコンショップは全国的に存在した模様。どうせなら全国のファミコンショップポパイの情報も集めてみようと思う。
※こちらは熊本県南国市駅前町にもあったポパイ(参照)◆基本データ◆名称:ファミコンショップポパイ
所在:愛知県北名古屋市
詳細:西春にあった本店は一度同じ市内に移転している。江南店は1989年頃開店するも5年程で閉店した。
◆みんなの情報コーナー!!◆ ファミコンショップポパイについて、少しでも知ってることがあったら教えてください。この記事のコメント欄、
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◆宣伝◆ サンソフトといえば雑誌「なつかしパーフェクトガイド」で連載中「ファミコン考古学のすゝめ」で「サンソフトの歴史」を書きました。興味あるひとは読んでみてね!
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