<眩暈がするほどディープな空間> 時刻は11時過ぎ――
オートフィールド山中渓で開催されていた「レトロゲーム資料展示会
#JARGA展示会」は山小屋のような建物の中で行われていた。一見すると本当にやっているのかと思ってしまう外見だ。しかし中に入ると空気がガラッと変わる……
そこに広がっていたのは世界中の家庭用ゲーム機から、電子ゲームの類、開発機、業務用機器、怪しい物まで。目がくらむような
レトロゲームの世界だったのだ!



もう、ただただ写真のセンスがない自分を恨むのみ。
入口の雰囲気とか、会場全体の様子とか撮っておけば良かったと全力で後悔している。ひとつひとつのゲーム機の
濃度があまりにも高すぎて、ただただ漠然とシャッターを切るのが精一杯だったと言うのが正直なところだ。同行するベラボーさん(
@berabo777)の解説がなければ、見逃していたマニアックなゲーム機もたくさんあった。
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レトロゲーム博物館計画 資料展示会まとめ(togetter)
<レトロゲーム愛に満たされる> 場内に20人くらいいたお客さんも、全員只者ではないといった雰囲気。聞こえてくる会話にディープな愛が溢れかえっていた。

場の雰囲気に圧倒されながら、なんとか正気を取り戻したとき、目の前にあったのはこのミシン。周辺機器が大好きな僕にはストライクな逸品だ。そういえばNESで幻になった
「The Nintendo Knitting Machine」という編み機があったなあと、にやにやしていたら自然と心が落ち着いた。
そんなこんなで、あっという間に予定時間が過ぎてしまったが、プレイ体験コーナーに
CD-iのゼルダシリーズのひとつ『Link:the Faces of Evil』があったので「最後にこれだけは」と言ってプレイさせてもらった。
※任天堂の黒歴史と言われるロシアのAnimation Magic社製CD-i専用ソフト うーん、いい表情。
去り際、今回の展示会を主催された日本レトロゲーム協会の石井理事長に挨拶することができた。僕のことを知っていてくれていたばかりか、写真をいっしょに撮りたいと言ってくださって恐縮しきり。レトロゲーム界への貢献は計り知れない人物だと聞き知ってはいたが、本当に気さくな方だった。
なお、このレトロゲーム展示会は後半が9月22~24日まで開催される予定だ。
<衝撃のレアソフトとの出会い> 午後からは大阪日本橋のレトロゲーム巡り。
ここで合流したのは、なんと、無類のレトロゲーム好きとして知られる漫画家のまがりひろあき先生(
@magarihiroaki)。この日の夜に開催される「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム売記念イベント」にお忍びで参加するために大阪へやって来たとのことである。作風からは想像できないような落ち着いた雰囲気の方だった。
※「天に向かってつば九郎」1巻 発売中!! さっそくベラボーさんと、まがりひろあき先生と、オロチという
濃厚なメンバーで、日本橋レトロゲーム巡りを開始。わけのわからん化学反応でも起きたのか、最初に入ったスーパーポテトで、いきなり衝撃が走る。
こちら↓

シュネッツじゃん!
テンションが上がるオロチ。
ガラスケースに入っていた謎の白いソフトは、当サイトが
4年前に記事にした幻のソフトだったのだ。情報を頂いてすぐにブリヂストンに問い合わせてみたが「当時を知るひとがいない」ということで、詳細がわからなかった代物である。当然、ググっても僕の記事しか出てこない。まさか現物が見られるなんて……

第2のテーラーメイド発見か!? ブリヂストン社製『ファミコンadシステム』
しかも、この記事に上げている写真はどれも偽造防止加工したものであり、加工前の写真は我が手中にある。つまり、世界でこのソフトの真贋を鑑定できるのは、もしかしたら
僕ぐらいしかいないんじゃないかという奇跡的なご対面だったのだ。
もっとも、情報提供くださった方がこの店の関係者だった場合はその限りではないので、差し出がましい行動は控えさせてもらったが、衝撃の出会いに早くもテンションがMAXになる。
<穴場でファミコン雑誌を買いまくる> 次に向かったのはエーツー日本橋店。ベラボーさんが
店に入って3秒でガラスケースの中に長年探していたものを見つけ喜んでいる横で、まがり先生が真剣にファミコンソフトを物色する姿をにやにやしながら眺めるオロチ。先生と話をしているとファミコンへの愛をビシビシ感じて他人とは思えないのだ。
※レトロゲーセン・ザリガニ。格闘ゲームがたくさん。 続いて訪れたのはレトロゲーム界隈では有名なゲーム探偵団というお店。ここで遭遇したのは
「そうさめも」のミキさん(
@miki800)だ。本当にイメージ通りの明るいお方だった。いろいろ話さなくてはいけないことがあったのだけど、タイトなスケジュールのため次のお店へ。ちなみにここではファミマガみたいなパック・イン・ビデオのチラシ等を購入。
それから寄ったのは兎月堂書店という本屋さん。実はここ
相当な穴場だった。掘り出し物がザックザク。特にレトロゲーム雑誌系の充実っぷりはすさまじく、もう見境なく買いまくってしまったのだった。
※そのときの収穫の一部 この行為がのちの大発見につながるのだが、このときはまだ知る由も無かった……
オロチのレトロゲーム遠征記2017
・大阪篇(1)
・大阪篇(2)
・大阪篇(3)
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