<またまたトラブル発生!?> 時刻は16時20分頃――
ベラボーさん、まがり先生、オロチの3人組が日本橋レトロゲーム巡りを終え、たまたま入ったラーメン屋で事件は起こった。オロチのラーメンだけ、なぜか
まったく出て来ないのだ。超人タッグ編のときのケンダマンみたいに大暴れしてやろうかと思ったが、そういうイキったことするのは乱入超人だけと相場は決まっている。
やがてオーダーが通ってないことが判明し、店長らしきひとが顔をゆがませながら謝ってきたものの、初期のキン肉マンゼブラのように紳士的対応でやり過ごした。
<低評価が故の希少価値> 17時過ぎになって――
カクヨムという投稿サイトで、低評価ゲーム実況配信者で知られる模範的工作員同志さん(
@KgPravda)が連載していた小説「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム」の出版記念イベントが行われる会場へ到着した。
もちろん読んでいるし、なんなら僕が
自作小説を投稿したのは、この小説に影響されたからなんだけど、僕の小説を読んで下さった方から「何が言いたいのかさっぱりわからない」というストレートな感想を頂き、撃沈したのはいい思い出(笑)
※中国で公にクソゲーの烙印を押されてしまったという伝説のゲーム「血獅」 イベント会場には工作員さんが持ち込んだ世界に名だたる低評価ゲームが並べられていた。低評価だからと言ってもあなどるなかれ。中にはその評価が故、まったく市場に出回らず、
逆に希少品になってしまったソフトもあるのだ。
※このブログでも何度か紹介したことのある『E.T.』。生ごみ臭がするということで嗅がせてもらったが…… 18時になって――
いよいよイベントが始まった。内容は工作員さんがいかにして世界の低評価ゲームを手に入れたかという話や、小説の題材になったあれやこれ、そしてツイッターで募集した未来ゲームのアイデア紹介など多岐にわたり、なんだか
とてつもないエネルギーを大量に浴びせられたような感覚に陥り、思わずビールを何度も注文してしまった。
※赤野工作著「ザ・ビデオ・ゲーム・ウィズ・ノーネーム」 午前中に行った「レトロゲーム展示会」に溢れていたエネルギーとは、まったく周波数の違う、混沌としたエネルギーである。
※僕が一番気になったのは韓国製の『Tomak』(中央)。鉢植えの生首を愛するゲームだそうだ。そんだそれ。 意外だと思ったのは工作員さんが「寝言がたまたま小説になった」と謙遜?しつつも、実は入念に取材しているということ。やはり地道な努力なんだなあ。
そして、ツイッター投稿にツッコミを入れているときの学識の高さもさることながら、なるべく失礼にならないようにイジるという
“優しさ”にも驚いた。もっとエキセントリックな人物だと勝手に思っていたので(笑)
<猛者たちと囲むテーブル> 21時過ぎ――
弱いくせに飲み過ぎたので、イベントが終わると同時にコンビニへ駆け込みソルマックを一気飲み。トボトボと繁華街を一周して戻ってくると打ち上げに参加させてもらうことになった。道すがら、鬼太郎の同人誌で知られる目目連さん(
@mokumokuren)と話をする。
※急遽、並べられることになった『Cheetahmen II』。存在すること自体が奇跡とまで言われる幻のゲームソフトの登場に会場がどよめいた。 『Cheetahmen II』を持ち込んで工作員さんに
「主役を食うな」とまで言わしめたのは、何を隠そうこの方だったのだ。流れで打ち上げの席も隣に座らせてもらったが、ものすごい気配りの効く紳士であり、それでいて、どんなマニアックな話題にも大きくうなずき、会話を弾ませることのできる知識の深さを横目で見ていて、この方は只者ではないと思った。中でもパーティジョイの話はとても印象に残っている。
そして僕の向いに座っていたのは、なんと、アタリショック研究の第一人者loderunさん(
@loderun)。もちろんお会いするのは初めてだったが、お互いネットでは昔から知っていたので大きく握手。物静かな哲学者といった雰囲気を漂わせていた。
その他、テーブルで同じになった方はどなたも
そうそうたる人物ばかりで、僕は話を聞くだけで精一杯。結局はビールをお代わりするしかなく余計に酔っぱらってしまったのだ。
<思わず酔いがさめた大発見> 真夜中――
てんこ盛りだった大阪の一日もいよいよクライマックス。打ち上げが終わって、ベラボーさんと、同じくイベントに参加していた著書『ファミコンクエスト』で知られる冨島宏樹さん(
@Tomishima_h)と某所でぐったり休憩。富島さんはゲームに対する知的好奇心を静かに湛えた思慮深いお方だった。

昼に行った兎月堂書店の話になり、そこでゲットした戦利品を2人に見せていたら、その中の雑誌のひとつをペラペラめくっていた富島さんが「おおっ」と声を上げた。そこにはファミコンを勝手に自主制作してしまったという人物のインタビュー記事が載っていたのだが、なんとそれが知る人ぞ知る、正体不明のファミコンソフト……
あの、
藤屋ファミカセシリーズのことだったのだ!
※インタビュー記事の一部 ググっても
麟閣さんのサイトか、当ブログの
7年前の記事ぐらいしか出てこず、いまだにほとんど何も判明していない
暗黒のファミコンソフトである。その雑誌には3ページにも渡り、その人物のことが特集されてたのだ。思わぬ大発見に酔いと眠気が吹っ飛ぶ。
このインタビュー資料については近いうちに記事にさせてもらうつもりだ。
<まとめ> 振り返ると、トラブル続きの朝から始まって、業務用3DO本体やポーランドのゲーム機などゲーマーはおろかコレクターですら見たことないゲーム機が、これでもかと置いてあるディープな展示会で目がくらみ、スーパーポテトでは我がサイトが初出である謎のファミコンカセット『シュネッツ』と奇跡の対面、穴場の本屋さんで「ゲーム必勝ガイド」創刊号など珍しいレトロゲーム雑誌を夢中で買い漁り、中国の伝説のゲーム『血獅』やATARIの『E.T.』など、希少な世界の低評価ゲームソフトが一堂に会するイベントに酔いしれ、骨董品扱いの『Cheetahmen II』を拝み、打ち上げ会場ではひたすらマニアックな会話と北京ダックを味わい、真夜中に『藤屋ファミカセシリーズ』をつくった人物のインタビュー記事を発見し、目が覚めちゃってまったく眠れないという……
吐き気がするほど濃厚な大阪の一日でした(笑)
※まがりひろあき先生に頂いたサイン 書き漏らしたことがたくさんあると思うけど、キリがないのでこのへんでしめたいと思います。
こんな素敵な旅を全面プロデュースしてくださったベラボーさんをはじめ、楽しいレトロゲームショップ巡りをごいっしょできたまがり先生、お会いできたすべての方々に、この場を借りて感謝申し上げます。ありがとうございました。大阪最高でした!
オロチのレトロゲーム遠征記2017
・大阪篇(1)
・大阪篇(2)
・大阪篇(3)
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