
先日、永谷園「スーパーマリオふりかけ」の食品パッケージ(空袋)がオークションに出てたので入札してみたものの、終盤で3000円を突破して退却。諦めついでに、この出品者さんの他の出品物を見てみたら驚いたのだ。
懐かしい、あるいは、まったく見たことも無いオマケシール菓子の食品パッケージが、これでもかと出品されていたからである。ということで今回は番外編。それらの落札結果をランキング形式で紹介してみたい。
※便宜上、オマケシール系とくくりましたが、それ以外のものもあります。 ▼
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第20位 900円「プリント倶楽部」(アトラス) ゲーセンに革命を起こしたアトラスのプリント倶楽部。お菓子なんて出してたんだね。
第19位 1,900円「ドキドキ学園」(フルタ) 出ました。ドキドキ学園。これは1988年にビックリマンが公正取引委員会から、高価なシールを封入しないよう指導されたことの影響で、ドキ学のほうも仕様変更せざるを得なくなった結果、生まれたシリーズだということだ。短命に終わったそうである。裏面の状態が悪いので、この順位となった。
第18位 2,522円「バーチャファイターキッズ チョコレート」(ロッテ) バーチャファイターが初めてゲーセンに現れたのは僕が高校生のときだった。ポリゴン然としたカクカク過ぎるビジュアルは今見たら噴飯物かもしれないが、当時は本当にド肝を抜かれたものだ。1プレイ200円なのに行列ができていたことを思い出す。しかしこのチョコレートの存在は知らなかったなあ。
第17位 3,700円「それいけ!みけねこたんていだん」(ロッテ) まったく聞いたことない(笑) 元ネタは絵本のようである。シール菓子じゃないかもしれない。
第16位 5,500円「スタンプ大混線」(チロル) 何種類かの面白スタンプが入っていたようである。5000円突破。
第15位 6,250円「必殺ガムラツイスト」(カネボウ) 懐かしいなあ。ガムラツイスト。シールが重なってるやつだよね。パッケージ裏をみると、コミックボンボンとズブズブだったことがわかる。たしか「ラーメンばあ」からの派生シリーズだった。ただこのシール、めくらなきゃ下のシールが見えないってところが、小学生ながら抵抗あったなあ。
第14位 7,450円「バーコードバトラー スーパーV」(カネボウ) ファミコンにも『バーコードワールド』ってのがあるくらい、当時はバーコードがちょっとしたブームだった。何より、身の回りのものでバトルするって発想が斬新だったよね。
第13位 9,500円「妖怪道53次」(秋山食品) チョコの他にゼリーやドリンクがあったようだ。しかし現金が当たるなんて生々しいなあ。それこそ、昔、マル金チョコってのがあって、シールをあつめて曼荼羅を完成させたら1000円もらえるってやつ。一生懸命集めて、友だちとトレードしてやっと完成させたけど、もったいなくて1000円と交換できず、今でも持ってるよ。
水木 しげる
やのまん
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第12位 13,000円「イジワル天使」(浜田食品) ここにきて1万円の大台を突破。天使が悪役という逆転の発想と味のある絵柄が魅力だったシリーズ。しかし第2弾からかっこいい絵柄になったそうです。当時の相場を考えても20円は安かったと思う。
第11位 16,000円「ビックリマン 超念写探偵団ミステリーファイル」(ロッテ) 96年頃に発売されていたマイナービックリマン「超念写探偵団」シリーズのひとつ。
第10位 16,722円「ステレオファイター」(ベルフーズ) やっと折り返し地点。10位でこの値だったら最終的にはどうなっちゃうのだろう……
しかし流行ったよねえ。凝視してると絵とか文字が浮き出る3Dの本。正確にはステレオグラムって言うらしいよ。このステレオファイターもそんな3Dカードが入っていたそうだ。
※当時のCM第9位 18,166円「明治ラムネ ビーストフォーマー」(明治) 1988年頃発売。バトルカードが封入されていた。同時期の食玩菓子「明治チョコボール ビーストフォーマー」のフィギュアといっしょに遊ぶことができたという。amiiboみたいなノリだったのかな。
第8位 18,650円「ビックリマン 超念写探偵団」(ロッテ) 前出の「ミステリーファイル」より前の超念写探偵団シリーズ。たぶん初代。96年というと僕たちが知ってる「天使VS悪魔」シリーズよりもずいぶん後だなあ。
第7位 21,000円「乱世三国時代」(S&B) 2万円の大台を突破。僕が言うのもなんですがどうかしてます(笑)
シールでなく六角メンコが入っていた焼きそばスナック。魏・呉・蜀で各13種類ずつくらいあったらしい。
第6位 21,500円「明治コーンスナック ポケットモンスター」(明治) ポケモンシリーズは僕らファミコン世代よりちょっと後の世代のゲームなので「最近のシリーズ」ってイメージあったけど、考えてみりゃ、コンテンツとしては20年もやってるんだよね。しかも、この記事の中ではメジャー過ぎて浮きまくってます(笑)
第5位 21,555円「明治チョコスナック 悪魔くん」(明治) 悪魔くんのアニメシリーズが好きだったなあ。最後の歌を必死で憶えてクラスで披露したあの頃を思い出す。ナマムギ・ナマゴメ・ヨナルデパズトーリ♪のところを特に練習したよ(笑) 一瞬、入札を考えたけど2万円はさすがに……
第4位 22,223円「ビックリマン ふりかけ」(丸美屋) オマケシール菓子ではないが、ビックリマンということでランクイン。マルコがメインということは「新ビックリマン(1989-1990)」の頃のものかな。アニメについてはあまり記憶が無いので、たぶん、新シリーズになってから真剣に見てなかったんだと思う。ビックリマンのシールの中では、お守りの「鐘助」が好きだった。
第3位 22,722円「ビックリマン 超念写探偵団」(ロッテ) いよいよトップ3の発表だ。
またまた出ました超念写探偵団。こちらはさきほどの初代・超念写探偵団とミステリーファイルの間にあたるシリーズで、CG絵のリアル超念写シールが不気味だったそうです。
第2位 33,000円「戦国大魔人」(森永) 続いて第2位はついに3万円の大台を突破……
出た出た出た。戦国大魔人。懐かしすぎて涙出そう(泣)
1988年頃、ビックリマンブームのときに発売されたマイナーシール菓子のひとつ。買ったなあ。わけもわからず買ったなあ。まだシールが残ってるかもしれん……
果たして1位は……!?
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第1位 107,000円「ハリマ王の伝説」(カバヤ) うほ~、これこれ!
ハリマ王。あったなあ。このチョコ、美味しかったんだよね。ちょっと小ぶりだったけど、パフが入ってて美味だったの。それにしても10万円ってどういうこと!? なんかバージョンが違うのだろうか。専門じゃないのでぜんぜんわかりません……
<世間的には「ゴミ」でもマニアには立派な「お宝」> お菓子を食べるとき、ゴミをすぐに捨てないとお母さんに怒られたよね。
つまり、そういうことだ。こうやって文章に書いても
「ゴミ」という言葉で通じるくらい、お菓子のパッケージなんてものは世間的に見たらゴミ以外の何物でもない。
当時、小学生だった僕でさえ、オマケシールは必死こいて集めてたけど、パッケージを取っておこうなんていう発想自体がなかったもんね。周りにもそんな人間はいなかった。そう考えると
「破り捨てられるのが当たり前」だったお菓子のパッケージを、こうやって大事に残していたひとは慧眼だったと思うし、一見、無茶な落札値も、こんなステキなものを残しておいてくれた素晴らしい人に対する
「感謝の気持ち」と思えばねえ。ほら、寿司とかご馳走して、夜までさんざんもてなしたと思えば、これくらいじゃない(笑)
※この記事を書いてから、探してみたら出てきたマイナーシールたち ファミコンソフトでもそうなんだけど当時、気軽に捨てられていたものは残ってないのだ。箱や説明書なんかがいい例でしょ。なんかJ-POPの歌詞みたいなこと言うけど、無くなって初めてその存在の大きさを思い知るんだよね。ホントに……
その反動なのか、子どもに玩具とか買い与えたとき、箱とか捨てられないの。
箱はお父さんがもらっていくぞって言って、でも置くところがないから、結局はそのへんに放置してたら嫁さんに「早く捨てなさいよ」と怒られる始末(笑)
とにかく、様々な受難を乗り越えて、現在まで残ったゴミはやがてお宝になったのだ。
眺めているだけでテンションが上がる「お菓子パッケージの世界」は、僕にとって、そんなハッピーエンドな冒険物語なのである。
|  | かと言って今まで捨ててたお菓子のパッケージを これからはとっておこうと思わない不思議(笑) |
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