日本のファミコンでは発売されておらず・・・
なおかつ、海外ファミコン「NES」でも発売中止になったという
幻の中の幻ソフト『Time Diver Avenger』が先月Yahoo!オークションに出品されていた。
海外 TIME DIVER AVENGER タイムダイバーアベンジャー

3万円かあ・・・
でも、日本でも海外でも出ていないソフトがどうやって出てきたんだ?
気になるよね。アップされていたパッケージ画像を見ると
中国のニオイがぷんぷんするし、Nitra Semiconductor Companyってどこのメーカーなのさ。
アベンジャーって聞いて一瞬、データイーストが発売しようとして未発売に終わった幻のソフト「
アベンジャーズ」を思い出したけど関係ないみたいだが・・・
調べて行くと海外のWikipediaに辿り着いた。

それによると「Time Diver: Eon Man」は1993年2月にタイトーより発売される予定だったゲームで、完全に出来上がっていたという。さらに海外のゲーム雑誌「Nintendo Power」で4ページにもわたる特集が組まれるなど発売前から盛り上がっていたようだ。
しかしながら、なんだか知らないけど発売中止になったらしい。この辺りの流れはイマジニアの代表的幻ソフト「
ドタ君の冒険浪漫」にそっくりである。
ゲームデザイナーのShouichi Yoshikawa氏(吉川昇一氏)によると、そもそもこれは「Black Manta」の続編として考えられていたという。Black Mantaとは1989年11月に九娯貿易から発売された「忍者COPサイゾウ」の海外版のことで、海外ではタイトーから発売されたという。
ちなみに吉川昇一氏の名前が唐突に出てきたが、彼は何を隠そうファミコンの「ゴルゴ13第一章 神々の黄昏」を作った人物である。実はこの「ゴルゴ13」海外では爆発的に売れたということで、名前が出てきてもおかしくない存在なのである。たぶん。

だけどちょっと待ってくれ。
「Time Diver: Eon Man」って何なんだい。イオンマンって。
今回の出品物は「Time Diver Avenger」だろ!?
そう思ったあなたは鋭い。
さらにWikipediaを読み進めると答えがあった。
現在「Time Diver: Eon Man」には少なくとも
3種類のバージョンが確認されているという。そのうち2つはタイトル画面が微妙に違うだけで内容は同じ。そして残りの1つが「Time Diver Avenger」なのだ。このソフトは1994年NITORAというアジアの地下ゲーム会社が作ったという。
なるほど、今回Yahoo!オークションに出たのはこのバージョンだったか・・・

いやいや、ちょっと待ってくれ。
発売中止したはずなのに。
おかしいじゃん!
どうしてパチ物が出るんだ。元々アーケードなの?MSX版とかがあるの?
そう思ったあなたは賢い。
さらに調べていくとその疑問はどうやら解決した。
たぶん、発売中止された直後にプロトタイプが流出したのだろう。
つまりサンプルROMである。

画像はネットで拾った「EON MAN」のサンプルROMだ。そうとう出回っているらしく違う形状ののサンプルROMの画像も簡単に見つけることができた。
なんなら今すぐダウンロードして遊べるらしい。試しにYoutubeで検索したら
動画がわんさか出てきて焦った焦った。
なんだよぉ。ありがたみねえなあ・・・
まあ元々コピー商品だからね。ありがたみも何もないんだけど。
っていうか、どの動画も再生回数が恐ろしく少ない(笑
みんな興味ないのかな・・・
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