◆それは神聖なる儀式◆ うちのファミコン部屋には10種類ほどのハードがすぐに遊べる「プレイスペース」があるのだけど、すべてのハードが通電状態でテレビとつながってるわけではなく、常設じゃないハードは棚から取り出して、電源ケーブルをつないでコンセントへ差し込み、AVケーブルをついないでAVセレクタへ差し込む作業を要する。スペース的な理由もあるけど、私があえてこのシステムを採用しているのは、もはやその行為が私の中で
儀式化しているからだ。それは「今からゲームをします」という神聖なる儀式なのである。
したがってやめるつもりは1㎜もないのだが、もうちょいスタイリッシュにできないかなと思って考えたのがマルチ電源BOX
「ヤマタノオロチ」なのだ。(命名:
石之丞さん)

構造はいたってシンプル。8股の電源コネクター(メス)に各種ハードの電源アダプター(orコード)をつなぎ箱へまとめて収納しておくのである。コネクター(メス)をわざわざ8股にするのは、通常のタップではファミコンのような形状のアダプターを差し込むと、となりの穴がふさがれてしまったり、差し込み方向が限定されてしまったりと不都合が多いからである。

ところが、この「ヤマタノオロチ」さえあれば、各種ハードを遊ぶ度に電源をつなぐ行為は変わらず、いちいちそれぞれの電源コードを用意したり、終わったわったあとハードにぐるぐる巻きつけたりといった煩わしい作業のみが解消され、見た目もスッキリするのだ。最高じゃないか。また、すべての電源が通電状態になるわけでないので、
過電流による発熱・出火の心配もないと来たもんだ。もともとレトロゲーム機の消費電力は大したことないんだけどね、、、
◆用意するもの◆ それではさっそく工作だ。
まずは各種パーツと工具類を用意しよう。

・電源ケーブル(3mくらい)
・コネクター(オス) ×1個
・コネクター(メス) ×8個
・圧着端子(たくさん)
・カッターナイフ
・はさみ
・ワイヤーストリッパー
・電動ドライバー
・ニッパー
・圧着ペンチ
電源ケーブルはなるべく太いやつのほうが安定する。圧着端子の輪っかのサイズは間違えないようにしよう。
◆つくり方◆ 電気工作専門ブログじゃないので簡単に6ステップで説明しよう。
1.カッターナイフでケーブルの外皮をむき、細い線2本を5㎝ほど出す。
2.細い線2本をワイヤーストリッパーで5㎜ほど銅線をむき出しにする。
3.そこへ圧着端子を装着し、圧着ペンチで圧着する。
4.コネクター(メス)のふたを開けて結線する。
(一方の先は銅線を5cmくらいむき出しにしておく)
5.それを8本やったら、むき出しにしていたすべての銅線をねじりよる。
6.最後にビニールテープを巻き付ける。
オス-メス・メス・メス・メス・メス・メス・メスというギャルゲーみたいな電源ケーブルの完成である。

※メスの数をかぞえてみよう
注意深いひとは気づいちゃったかな。実は制作する過程でメスをひとつ付け忘れてしまい、気づいたときはあとの祭りだったので
正確に言うとこの「ヤマタノオロチ」は7股なんだよね。あーあ、やってもうた!(笑)
まあ、いいや。あとは各種ハードの電源アダプターをコネクターに差し込み、箱の中に収めればマルチ電源BOX「ヤマタノオロチ」のできあがりだ。
ジャジャーン!!!

※箱は既製品です
予想以上のデカさだ(笑)
だがこのアイテムによって儀式が簡略化され、しかもテレビ裏の「ケーブルぐちゃぐちゃ状態」が解消されたと思うと、圧倒的にメリットしかない。唯一、気がかりなのは誤接続であるが、まあこれは憶えればなんとかなるだろう。とにかくメリットしかない!
ちなみに中身はこんな感じ。

消費電力が少ないとはいえ、ケーブルは綺麗にコイル状に巻いてしまうと熱をもってしまう可能性があるので、あえて隙間ができるように束ねてある。あとはこのBOX自体をスイッチつきの電源タップにつなげばカンペキ。スイッチひとつでテレビ、スピーカー、ゲーム機、すべてがonになるぞ。

実際のプレイスペースの様子。
赤い矢印が今回、つくったマルチ電源BOX「ヤマタノオロチ」だ。SFCとFCは常設である。次はファミコンをもう1台使った「ディスクシステム」システムの構築と、あまりにも適当な棚の見直し、スピーカーの位置の見直しをしようと思う。まだまだ道のりは長いけど、理想のプレイスペースを構築するのが楽しくて仕方ない。ワクワクするね!
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