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某ショップで買う気満々だったリンクスがとんでもない代物だった件

◆リンクスの思い出◆

 それは1992年頃の話――
 高校生のとき、オタクの友達が学校へ謎の黒い携帯ゲーム機をを持ってきた。



 アタリコープ社というメーカーが1989年にリリースした携帯ゲーム機「Atari Lynx(リンクス)」である。ゲームボーイでテトリスをやったことある程度だった私にとって、その携帯ゲーム機は大きさ、カラー液晶、ゲーム内容、何もかもが衝撃的だった。

 とにかく「California Games」というソフトのサーフィンのやつが面白くて、面白くて、授業が終わる毎に、狂ったようにやっていたものだ。

sa-finnoyatu.jpg
 画像:Atari Lynx - California Games "Surfing" [Epyx] 1991 - YouTube

 しかしある日、そのオタクの友達がたまたま学校に忘れて帰ってしまったとき、リンクスは机の中から忽然と消え去っていたのだった。そいつは「くそー、盗まれたー」と悔しがっていたが、真相は今となっては闇の中である、、、



◆あえて潰れているようなデザイン!?◆

 そんなほろ苦い思い出もあってか、リンクスは私の「いつか手に入れたいゲーム機ランキング」で常に上位ランクインしているハードなのだが、その希少性からプレミアが付いており、なかなか手を出せないでいた。すると先日、旅先で某ショップへ立ち寄ったとき、箱付でお手ごろ価格なリンクスに遭遇したのである。

lynx001.jpg

 ついに出会ったー!!

 もしかしたら持ってるひとなら、この上の写真だけですでに違和感を抱いたかもしれない。舞い上がっていた私には、というか、そもそも箱をまじまじと見たことのない私が、そのようなディテールに気づくわけもなかった。

 さっそく中を見せてもらおうとカウンターへ持って行く。するといっしょに旅をしていた仲間から「箱の角が変じゃない?」との指摘を受けた。

lynx002.jpg

 言われてみれば角は潰れているというよりも、あえて潰れているように見せかけているようなデザインだと思った。海外のゲーム機だし、そういうもんなのだろう。そんなことより早く、中を見せておくれ!



◆さすがに違和感を抱く◆

 箱を開けると中には発泡スチロールに挟まれた本体と説明書が入っていた。

 すぐさま動作チェックを所望。店員さんが電池を用意している間に説明書を取り出すと、明らかにコピー用紙に印刷したような粗末なものが出てきた。「素人がつくったみたいだな」思わず口に出たものの、説明書のコピーなどファミコンにはよくあることだし、不思議なもんでまったく気にならなかったのだ。

 しかし本体に電池を入れてスイッチオン。ウンともスンとも動かない。もしかしたらカセットを挿さないと動かないのかもしれないが、残念ながらこの店にはカセットが1本もなかったのだった。どうしよう。あーあ、死ぬほど悩む。高校生のとき夢中になったサーフィンのやつ。長い間ゲーム名すらわからなかったサーフィンのやつ。いつかリンクスを手に入れ遊び倒してやろうと夢見ていたサーフィンのやつ、、、

 遠路はるばる辿り着いた某ショップで、少し頑張ればGetできる金額。ゲームソフトはあとからどこかで買えばいい。まずは本体がなければ意味がないんだし。でも万が一、不動品だったら返品するのは距離的にいってほぼ不可能だ。あーあ、死ぬほど悩む。そんなこと思いながら、ふとひっくり返ったフタに目をやると、、、

 私は箱のつなぎ目が明らかにおかしいことに気が付いたのだ。

lynx005.jpg

 え、そもそも、つなぎ目って何だよ!?
 よく見たら箱の構造が違うじゃん、、、
 これ、誰かが勝手につくったコピー品じゃないかっ!



◆手作りの箱の謎◆

 買う気満々だった私が正気に戻った瞬間である。

 この箱はオリジナルの箱をコピーしたものをダンボールに貼り付けただけの代物だったのだ。説明書のコピーやゲームそのもののコピー品なら(残念ながら)よく見かけるものの、箱をコピーしたものがお店で売ってるところを見るのは始めてだった。しかもどこにもそのような注意書きがないからタチが悪い。

 ただし、私には怒りのような感情は湧かなかった。そんなことよりもいったい誰が、どんな目的でこんなもの作ったのだろうかという好奇心が先行してしまったのである。

lynx003.jpg
 この発砲スチロールも手作り品か!?

 箱や説明書をコピーできるということは、オリジナル品を持っていて、コピー品をつくったあと、オリジナルの箱だけどっか行ってしまったのか。それともオリジナルは箱ごと売って、あとから本体のみ別で入手しニコイチしたのか。あるいは2台持ちで1台は箱なしだったので、コピー品をつくったものの不要になって売り払ったのか。もしくは、業者による組織的な犯行か、、、

 ついつい謎解き大好き人間の性分が出てしまったのだ(笑)
 
 結局、釈然としないまま私はその店をあとにした。みんなも“旅先で気が大きくなってるときに探してたやつを見つけて買う気満々になっちゃって違和感とかにまったく気付かなくなっちゃうやつ”には気を付けてね!



orotima-ku1.pngまだまだ修行が足りんなあ
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コメント

それは大変でしたね、一体どこのお店だろ???










すっとぼけ。近くにあるゲームギア本体のキャンペーン品には、箱手作りと書いてたはず…これも手作りする意味があるのかと思うところ。あのショーケースのはおそらくほぼ一人の人が大量に持ち込んでると思われるので、その経緯自体も謎多いんですよね。ツインFCとか改造済紅白FCとか、あれものはず。コレクターなのか、転売の果ての何かか考えさせられるところもあります。

にしても店の人が、私はゲームに詳しいと思っちゃうと、はまり込んでしまう罠なのかな?見抜けないってのは痛いですね。

あとソフトはですね、実は吊るしであったはずです。階段あがってのすぐの三角台に。体格の良い店長さんは休みだったのかな。

箱が偽物でも本体が本物なら良いんじゃないですかね?

手作り箱はebayで何度か見たことあります、なんの説明もなく
売られてましたけどw

ちな本物、似せる気も無かったんだなーと良くわかります。
ttps://buyee.jp/item/yahoo/auction/l471780666?lang=en


7256さん
なんと、他にもあったのですね。しかもそれには注意書きがあったんですか。リンクスのやつはたまたま取れてただけなのかな。店員さんから聞きましたが、あのお店のものは南の方にあるお店から流れてきたものらしいですね。ソフトもあったとは!

7257さん
本体だけならもっと安く買えたのです

7258さん
なるほど。海外からやってきたものかもしれませんね。

ああ北店に移ってたのか。移動せずに南店にあるものかと思ってました、ショーケースは見る意味がほぼないんで見てなかったです。南だとリンクスのソフトもありました。

ギアの手作り箱には注意書きにありました。この手のは見抜けないのもあるし、ソフトもないしで、正直よくわからない出元も多いんで、移動させるべきではないと思いますね。エリアマネージャーっぽい人がショーケース縮小させたりしたっぽいですけど。

南店にはリンクス箱付が2台ありました。3台も要らないから流れてきたのかと思ってました。やけに安いなあと思いましたが、まさかのハンドメイドだったとは。ということは南店にもハンドメイド品があるということですか?そうなってくると事情が変わってきますね。偉いひとからレトロコーナー減らされてるという話は誰かから聞きましたが。コピー品がまぎれているとなると、ちょっと印象が変わっちゃいますね、、、

うーん、どうなんでしょ?手作り箱と見抜けないとも思えないけど、それともあえて移動させるならアレということなのか。何にせよ買う時は細心の注意が必要ですね、遠征だと保証あっても、返品もままならないし。

特段、事情知ってるわけじゃないけど、閉店後に移動とか模様替えやらないんで、目立つんで目撃してしまっただけですが。まあショーケースのは売れないですからね。あれは言わば看板みたいなもんだし。とはいえ専門店とかお宝エンタメ系ショップとも違うんで、色々考えるところはあるんでしょう。

本物見てから、見てきました。見てからだとすぐわかりますね。箱つぶれをそのままコピーして、貼り付けたのは良心と言うべきか…。そこを同様に潰しても良かったろうに。角を触ると貼り付けたのがわかるので、再現性としては良くないですね。

ネットでも売ってると書いてあったので、見ると、自作化粧箱とコピー説明書と注意書きがちゃんとありました。どうやら注意書きがプライスカードから抜けてしまってるみたいですね。いつの時点でないのか、記載がないのか不明ですが、移動時かな?。

確かめていただいて恐縮です。やはりそうですか。値札みると去年から置いてあるようですね。せめて注意書きを付けてほしいものです

追記

プライスカードの謎がわかりました。化粧箱あり、説明書ありは、四角のチェックボックスに〇を付けるみたいです。チェックのないのは、なし ということです。件のは箱説とも無印なので、チェックなし、箱があるのに、実際にはないものとして扱う、ということみたいです。

ショーケース商法やってるとああいう状態であっても、箱ありは見栄え的には重宝するだろうなあと改めて思いました。まあ件のはケースには入ってなかったけど。

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