
ゲームハードの寿命ってなんだ!
いろんな解釈があると思うんだけど、今回は以下のような産出方法を考えてみたぞ。
寿命(日数) = ハード発売日 - 最終公式ソフト発売日
これなら、どんなハードでも平等に数字が出るよね。今回はこの数字を寿命ということにして進めていくよ。果たしてどんなランキングになるのかな。予想しながら読み進めていってほしい。それではさっそくTOP10から発表していこう!
※ 対象ハードは据え置き機のみ。ゲームボーイなどハンドヘルド機は除外しました※ 同ハードでも規格が違うもの(たとえばファミコンROMとDISKなど)は別としました※ すべてのハードを網羅したデータではありません(FC以前やマイナー系は除外)※ 寿命(日数)の表記は「1年=365日」計算です。<10位>
ドリームキャスト 寿命:8年103日
いきなり出ました。湯川専務!
ドリームキャストの発売日は1998年11月27日。言わずと知れたセガの最終ハードである。作動音がでかいことで知られる。
1998年(全8タイトル)
1999年(全113タイトル)
2000年(全161タイトル)
2001年(全118タイトル)
2002年(全49タイトル)
2003年(全27タイトル)
2004年(全17タイトル)
2005年(全2タイトル)
2006年(全2タイトル)
2007年(全2タイトル)
タイトル分布を見ると2000年をピークに発売本数が減りはじめ2004年まで頑張っていたことがわかる。
2005年以降、ドリキャスの新作は同年4月に発売された『TRIZEAL』を最後に音沙汰がなくなった。もう終わりかと思われた翌年『ラジルギ』がリリースされ「まだ生きていたのか」とゲーマーたちの度肝を抜いたのは記憶に新しい。



その後、ドリキャスは『UNDER DEFEAT』、『トリガーハート エグゼリカ』と、皆が
忘れたころに新作がでる不死鳥ハードとして度々ニュースになっていたものの『カラス』が発売されたの2007年3月8日を最後に正式リリースの一報が途絶えた。
ちなみに海外インディーズでは、いまだに新作がリリースされ続けている。
<9位>
Wii 寿命:8年151日
王者陥落後、長らく低迷していた任天堂を救ったハード。
Wiiの発売は2006年12月2日。その快進撃はそれまで2万越えれば万々歳だった
任天堂株価を一気に7万円台まで押し上げるほど。
・
歴代ハード・主要ソフトから見た任天堂株価の30年史 同ハードは若年層や非ゲーマー層の支持を受け世界的に需要を拡大していった。
2006年(全21タイトル)
2007年(全101タイトル)
2008年(全122タイトル)
2009年(全104タイトル)
2010年(全60タイトル)
2011年(全37タイトル)
2012年(全10タイトル)
2013年(全4タイトル)
2014年(全1タイトル)
2015年(全1タイトル)
※バーチャルコンソールなど含まず 日本で正式にリリースされた全タイトル数はバーチャルコンソールなど含まないと500本弱と意外とすくない。
最終ソフトはシリーズ初のオンラインとなった『ドラクエX』のバージョン3拡張ディスク『ドラゴンクエストX いにしえの竜の伝承 オンライン』。2015年4月30日の発売である。ちなみにドラクエXはその後、wiiのサポートを2017年11月15日23時59分まで続けていた。

<8位>
PlayStation 寿命:9年164日
90年台半ばに起こった次世代機戦国時代の覇者となった革命的ハード。「いくぜ100万台」というキャッチコピーはあまりにも有名。
1994年(全17本)
1995年(全132本)
1996年(全415本)
1997年(全468本)
1998年(全580本)
1999年(全627本)
2000年(全512本)
2001年(全265本)
2002年(全226本)
2003年(全46本)
2004年(全2本)
ご覧のようにリリースされた
タイトル総数が3000を越えるモンスターハードでもある。余談だが私の好きなコントローラや周辺機器に関してもプレステは「ファミコン以上の魔界」だと思っている。最後のソフト『BLACK/MATRIX OO』がリリースされたのは2004年5月13日だった。

シミュレーションRPGである本作はセガサターン『BLACK/MATRIX』(1998年8月27日)のシリーズ最終作にしてPS最後の作品となった。
<7位>
Xbox360 寿命:9年345日

マイクロソフトが2005年12月10日に発売したハード。後続機はXbox One。
2005年(全10タイトル)
2006年(全60タイトル)
2007年(全60タイトル)
2008年(全77タイトル)
2009年(全77タイトル)
2010年(全108タイトル)
2011年(全117タイトル)
2012年(全86タイトル)
2013年(全71タイトル)
2014年(全41タイトル)
2015年(全13タイトル)
※Kinect専用タイトル含む 最終ソフトは、大人気『モンスターハンター』シリーズのオンライン版『モンスターハンター フロンティアG』のアップデート版プレミアムパッケージだった。
なお、Xbox Liveではいまだにいくつかの新作タイトルが配信されて続けている模様。 それを含めるなら2018年11月12日に配信された『FINAL FANTASY XIII ULTIMATE HITS INTERNATIONAL』が最新作である。
参照リンク:
Xbox Games ストア<6位>
スーパーファミコン 寿命:10年11日
6位から10年の大台へ突入!
1990年(全9タイトル)
1991年(全47タイトル)
1992年(全176タイトル)
1993年(全269タイトル)
1994年(全370タイトル)
1995年(全360タイトル)
1996年(全152タイトル)
1997年(全29タイトル)
1998年(全17タイトル)
1999年(全14タイトル)
2000年(全4タイトル)
※ニンテンドウパワー配信ソフト含む 言わずと知れたファミコン後続機。1994-1995年にかけてがピークだった。1997年から急速にタイトルが減っているのが印象的だ。最終ソフトはニンテンドウパワーという配信システムを介して「SFメモリカセット」へデータを書き込むことによって遊べた『メタルスレイダーグローリー ディレクターズカット』である。配信開始日は2000年12月1日だった。
なお、同作には予約限定で、最初からSFメモリカセットに書き込まれているプリライト版もあった。

ちなみにROMとしての最終ソフトは『ファイアーエムブレム トラキア776』で、こちらは配信版が発売されたあとパッケージ版としてリリースされている。
<5位>
PCエンジン(CD-ROM) 寿命:10年183日
出ました。俺たちのPCエンジン!
1988年12月4日に発売されたPCエンジンCD-ROM2は世界初のCD-ROMゲーム機として知られる。その後、上位規格のSUPER CD-ROM2がリリースされた。厳密に言えばこのふたつは別けて考えなければならないと思う。
1988年(全3本)
1989年(全14本)
1990年(全23本)
1991年(全47本)
1992年(全91本)
1993年(全75本)
1994年(全72本)
1995年(全35本)
1996年(全7本)
1997年(全1本)
1998年
1999年(全1本)
※AC含まず。カラオケ系・書店系含まず 私事で恐縮だが、まとめている本人が普段DUOでプレイしており、このふたつの差をまったく感じないため、今回はあえていっしょにカウントさせてもらった。(異論は認める)
年表を見ると珍しいことに最終ソフトが出る前年にまったく0本という空白があったことがわかる。

最終ソフトは1999年6月3日に発売された『デッド・オブ・ザ・ブレイン1&2』。ADVホラーゲームであった。
<4位>
ファミリーコンピュータ 寿命:10年347日
うおお、ファミコンかあ。1位だと思ってたのに、、、
ゲーム市場の礎を築いた偉大なるハードがここで登場。生誕日は1983年7月15日。ごく初期は任天堂だけでゲームソフトを出していたが、ハドソンやナムコといったサードパーティが参入して以来、爆発的なタイトル数が市場へ投入され、1985年には全国的ブームとなった。
1983年(全9タイトル)
1984年(全20タイトル)
1985年(全69タイトル)
1986年(全86タイトル)
1987年(全118タイトル)
1988年(全142タイトル)
1989年(全147タイトル)
1990年(全157タイトル)
1991年(全151タイトル)
1992年(全95タイトル)
1993年(全52タイトル)
1994年(全7タイトル)
※ディスクシステム含む ただし、ソフト本数のピークを見ると1990年という非常に遅い段階になっているのが興味深い。同じ年の11月に後続機であるスーパーファミコンが投入されているのだが、2月に発売された『ドラクエ4』がまだまだ300万本を売り上げていたことを考えると、ファミコンはまったく衰えておらず、おそらく
2000年くらいまでは現役でいられたんじゃないかと個人的には思っている、、、

最終ソフトは1994年6月24日に発売された『高橋名人の冒険島4』。なおファミコン本体自体の最終製造日は2003年9月25日であり、修理などのサポートサービスを終えたのは、なんと2007年10月31日であった。長い間、お疲れさまでした。

しかし2019年現在もニンテンドースイッチオンラインとかで、現役バリバリに活躍しているところをみると、なにが寿命じゃい!とは思う。
いよいよトップ3の発表だ。
<3位>PlayStation3 寿命:11年324日 (暫定)
3位は意外にもこのハード!
2006年11月11日の発売されたプレイステーション三代目。私事で恐縮だが、たまたま最近このハードをひとから譲り受け、もともとウイイレをやっていた私は「どうせなら一番新しいやつをやりたい」と思ってリサーチしたところ、いまだにPS3用ソフトがリリースされていたことを発見。10年前のハードの新作がいまだに出てるなんて!?
と驚いたのが、そもそもこのランキングをつくるきっかけである。
2006年(全13タイトル)
2007年(全52タイトル)
2008年(全83タイトル)
2009年(全74タイトル)
2010年(全115タイトル)
2011年(全147タイトル)
2012年(全143タイトル)
2013年(全136タイトル)
2014年(全102タイトル)
2015年(全69タイトル)
2016年(全36タイトル)
2017年(全5タイトル)
2018年(全1タイトル)
調べてみたら、さすがに発売本数は2017年以降一ケタである。しかしながら
世間では失敗ハードと呼ばれているようだが、少なくとも寿命の長さでいえば歴代3位だぞ。すごいじゃないか。
多根 清史
晋遊舎
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最終ソフトは今のところ2018年9月28日にリリースされたサッカーゲーム『FIFA19』である。この先、さらに新作が発売される可能性があるので寿命は(暫定)とした。

なお、本体自体は2014年8月28日に発売されたチャコールブラックモデルを最後に生産終了していることが公式アナウンスされている。
<2位>PlayStation2 寿命:13年26日
プレイステーション族、なにげに強し!
2位は2000年3月4日に発売されたプレイステーション2である。たびたび私事で恐縮だが、何を隠そうと私はあるゲームメーカーの営業をしていたときはこのプレイステーション2の専用ソフトを売っていた身である。非常に思い入れのあるハードだ。
2000年(全120本)
2001年(全219本)
2002年(全341本)
2003年(全447本)
2004年(全464本)
2005年(全445本)
2006年(全332本)
2007年(全241本)
2008年(全146本)
2009年(全75本)
2010年(全40本)
2011年(全6本)
2012年
2013年(全1本)
こちらもPCエンジン同様、最後のソフトが出る前年がつるつる坊主という珍しい現象が見られる。最後っ屁現象とでも名付けようか(センス無し)

最後のソフトは2002年5月16日に運営開始したMMO『ファイナルファンタジーXI』の拡張ディスク第5弾『アドゥリンの魔境』である。このパターンはWiiやXbox360でも見られた。なおこのソフトをプレイするにはPlayStation BB Unitという周辺機器を要するが、サービス自体が2016年3月31日をもって終了しているため、現在はプレイできない模様。
<1位>NEOGEO 寿命:14年169日
1位はNEOGEOでした。おめでとう!
家庭用本体がリリースされたのは1991年7月1日。当初のコピーは「凄いゲームを連れて帰ろう」である。「本体やソフトはめちゃくちゃ高いもののゲームセンターとまったく同じ性能で楽しめる」としてコアなファンの人気を獲得した。
格ゲー全盛期、友だちが家にもってきてやりまくった思い出。そして去年、ついつい魔が差して買ってしまい1年が経った。あいかわらず『ファイターズヒストリーダイナマイト』しかやってないが、そろそろ新しいROMがほしいところ、、、
1991年(全27本)
1992年(全12本)
1993年(全7本)
1994年(全43本)
1995年(全54本)
1996年(全30本)
1997年(全11本)
1998年(全10本)
1999年(全6本)
2000年(全3本)
2001年(全1本)
2002年(全4本)
2003年(全3本)
2004年(全3本)
※ネオジオCD含まず 初年度は、90年に発売されたタイトルの廉価版を含んでいるため多めである。3年目にして7本と急激に少なくなってしまうが、その後、順調に本数を伸ばし、全盛期を過ぎた2000年以降も細々と新作がリリースされ続けた。後半はほとんどメタルスラッグやKOFなどのシリーズものの最新作であった。

最終ソフトは2004年7月15日にリリースされた『サムライスピリッツ零スペシャル』で同タイトルのバランス調整版であった。
◆まとめ◆ みんなの予想順位は当たっていたかな?
最後にまとめた表を貼っておくので、チェックしてみてください。っていうか、これ、思いつきでやることじゃないね。タイトル分布を集計するのが意外と大変だった(笑)

対象外とした機種もたくさんあるけど、今回はこれでおわります。
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