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ファミコン蒐集における「パラダイムシフト」について

 こちらの記事を読んだ。

「コンボイの謎」を30年ぶりに返しに行った結果www(buzzfeed.com)

 まとめサイトのようなタイトルだがちゃんとした記事だった。この中で、我がサイトでも何度か紹介したことのある「名前入りカセット博物館」の関純治さんの発言が大変興味深かったので少し長いが引用させてもらおう。

 子どものころからファミコンが大好きで、1991年ごろからソフトを買い集め始めました。当初の目標は、全タイトルのコンプリート。ところが、2003年10月、米サンディエゴのゲーム店で見つけたNES(海外版ファミコン)の「リンクの冒険」をきっかけに、コレクションの方向性を大きく転換することになります。その「リンクの冒険」の裏側には、「Teresa」と持ち主と思しき名前が書かれていました。美品を求めるコレクターにとっては、本来ならば邪魔でしかないもの。ですが、関さんはなぜか、心動かされるものを感じました。「アメリカの人も名前を書いてる。日本だけじゃなく、世界共通の習慣だと気づいた時に、こっちの方を集めたいという気持ちになったんです」「ジャンク品」であるはずの名前入りソフトが、「宝の山」に変わった瞬間でした。


 私はこれをファミコン蒐集におけるパラダイムシフトと呼んでいる。

 何を隠そう私自身が何度も経験しているのだ。パラダイムシフトとは一般的に「劇的な価値観の転換」というような意味である。だが私の場合、より正確に言うならば“価値観の上乗せ”とでも表現しようか。決して今までの価値は否定しない。むしろそこへ新しい価値をどんどん積み重ねていくイメージだ。

 御多分に漏れず私も最初は「ファミコンカセットって何種類あるんだろう」というところからスタートした人間だった。玩具屋やゲームショップに行ってもファミコンの棚しか見なかったし、偶然手に入ったPCEやMSXなどのグッズは即オークションで売却していた。そのころ運営していたホームページの掲示板ではスーファミの話題すら禁止するなど、徹底したファミコン原理主義者だったのだ。
 しかしそんな私もやがて異常なまでの「ファミコン縛り」を解くことになる。その理由は「外側から見たらもっとファミコンが理解できるんじゃないか」という逆説的なものだったが(結局はファミコンかい)、何にせよ私は偏執的なファミコン原理主義者をやめたのだ。

僕がファミコン偏重主義者をやめた理由

 そして念願のPCエンジンを衝動買いしたときに起こったのが一つ目のパラダイムシフトである。ゲームショップにいくとファミコン以外の棚を見るようになったのだ。するとどうだろう。今まで筒の穴から覗いていた世界が一気に広がったとでも表現しようか。「ゲーム屋さんってこんなに広かったんだ」バカみたいな台詞がリアルに口から出た。それからはスーファミ、プレステ、バーチャルボーイ、ドリキャス、3DO、ネオジオ、トントン拍子に解禁である(メガドライブはすでに持ってた)。


 🐍🐍🐍
 

 次のパラダイムシフトはショップシールの魅力に気づいたときだ。今まで見過ごしていたものが一気にお宝に見え始めた。まさか今までゲームショップを巡ってはさんざん撫でまわしてきたファミコンカセットを(※)、すでに集め終えたはずのファミコンカセットを、再び、棚の端から端まですべてひっくり返すはめになるとは想像もしなかった。

 ※ 横向きに並べられたファミコンカセットをあまりにも多く見てきたため、いちいちラベルを見なくても横から見ればだいたいわかるようになってしまい、全盛期にはバーっと撫でるだけでわかるようになっていた。(参照リンク


famibeya1013.jpg
 ※ショップシール専用の見せ棚(参照リンク

 実は小さなパラダイムシフトはたびたび起こっていた。ABCシールショートバージョンの発見がそうだ。それらは私にレトロゲームショップへ出向く新たな理由を与えてくれた。ファミコンの価値とは外側へ広がっていくだけではなく、内側へ深くなっていくものなのだ。私は何度もそのことに気づかされてはファミコンに魅了されていった。何度も。何度も。何度も、、、


 ――私はこれからもファミコンに魅了されて続けていくだろう。

 その度に、今までさんざん巡り散らかして来たレトロゲームショップへわくわくしながら足を運ぶだろう。私はいまだにファミコンが楽しくて仕方がないのだ。毎日毎日ファミコンのことで頭がいっぱいだ。そんな私に言わせればプレミアだレアだなんてのは無数にあるファミコンの価値を計るモノサシのひとつにすぎない。神ゲーだクソゲーだなんてのも同じ穴のムジナである。なぜなら私は信じているからだ。ファミコンの価値が無限であることを信じているからだ。

 我々が無限のモノサシをもっている限り、ファミコンの価値は無限なのだ。



orotima-ku1.pngとくになし!

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コメント

Xファミコンが楽しくて仕方がない

〇ファミコンを買い漁るのが楽しくて仕方がない

いいから、早くファミコン勝負しようぜ。

深いですね。
ファミコンは裏切らないですし。
ゴールがないところがいいですね。

オロチさんはゲームに入るのが比較的遅かったんじゃないですかね?

当時勢はリアルタイムにゲーセン→ファミコン→PCエンジン→
メガドラ→スーファミ→ネオジオ→サターン→プレステ→3DO→PCFXと、
技術が進んで、グラフィックやサウンドが進化するのを
毎日毎日、楽しみに追ってましたから。


ファミコンは正直グラフィックがキツイです(笑)
ディスクシステムやりつくして、PCエンジンに移りました。

でもレトロゲームの歴史や思い出を追うのは楽しいですね。
レトピコさんとのファミコン勝負、期待しています。

連投すみません、正確にはファミコン→マーク3(マスターシステム)
→PCエンジン→メガドライブ→CDロムロム→ネオジオですかね。

当時のハードの進化は凄かったです。

ファミコンが出たのは小学1年生のときで、私が親にファミコンを買ってもらったのは、なんと、それから5年の歳月が過ぎた小学6年生のときですよ! その5年間のうっぷんが私をファミコン偏屈じじいにしてしまったのかもしれません(笑)

〉そんな私に言わせればプレミアだレアだなんてのは無数にあるファミコンの価値を計るモノサシのひとつにすぎない。

じゃあプレミアだの高額だの金の記事ばっかり書くのやめませんか?

できるだけ多くのモノサシで測ったファミコン及びレトロゲームを
バランス良く取り扱っていくつもりです。


オロちゃんニュース!!
orotima-ku1.png Youtubeチャンネル「オロチレーベル」を開設しました!!
 失われたファミコン文化遺産「ショップシールの世界」2020年6月26日発売

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