ガンダムがトラウマになった日、克服した日 【2/3】
某ハードオフで長年トラウマになっていたホビーパソコン「RX-78 GUNDAM」をGetした私はさっそくテレビにつないで電源を入れたのだがウンともスンとも動かない。もしかしてジャンクを掴まされたのか。最悪の事態が頭をよぎるも、いろいろ試した結果、映像出力端子のところをいじったら画面が映ることが判明した。どうやら端子の接触不良という「レトロゲームあるある」だったらしい。な~んだ。テヘペロ。
気を取り直して電源を入れなおす。

タイトル画面、キター!
これこれ。
時代を感じさせるフォント。細さが素晴らしい。やたらハワイがでかい世界地図も味があるよね。しかし何だろう。どうすればいいんだ。タイトル画面で既にどうやって次の画面に進むのかわからない。
ここで私はとあるものを忘れていたことに気づいた。そうオーバーレイだ。これをキーボードに被せなければ話にならなかった。しかしこのオーバーレイ、何かがおかしい。どうやら接着面の保護シートが癒着してしまっているらしい。

※オーバーレイの裏面の様子
そのため一部しか接着面が露出していないのだ。
レトロゲーム界隈では何年か前からPCエンジンHuカードの保護ビニールケースが劣化し、カードの印刷面や説明書に癒着してしまう問題が叫ばれているが、RX-78にもオーバーレイの癒着問題があったなんて、そんなこと誰も言ってなかったぞ(そもそもRX-78の話題などまったく見かけないが)。
ちなみに私はHuカードを別のカードフォルダに保存しているので抜かりなしだ。ただし、上から入れるだけのカードフォルダの場合、上下を間違えて持つとHuカードがスッポ抜けるので要注意である。

※イメージ図
私は何回かやらかしているぞ!
話が脱線してしまった。とにかくオーバーレイの接着面が機能しないので、上に乗せるだけの状態でゲーム再開だ。

ボタンを押すたびにオーバーレイが少しズレてしまうが大した問題じゃない。気にせず適当にボタンを押していると偶然スペースキーを押したら先の画面へ進むことができた。なになに「艦隊を選んでください」とな。しかしここから再び膠着状態が発生。いくら適当にボタンを押してもまったく先へ進まなくなってしまった。
たまりかねて説明書を読む(早く読めよ)。

説明書によると艦隊を選んだら「設定キー」を押さなければならないということだ。しかも日本とアメリカ、両方のやつを選ばないといけないという。なんやねん。しかしいざ艦隊を3艇ずつ選んでも今度はそこから動かなくなってしまった。いちいちなんやねん。説明書を読むと、ここからはジョイスティックでの操作になるとのこと。
ジョイスティック!
はよ、言うてや~。
すっかり存在を忘れていたぞ。
さっそくジョイスティックを箱から出す。

この梱包材でしかない梱包材を見よ。
RX-78専用ジョイスティックを固定するためだけの梱包材だ。元来、箱(内箱)は梱包材でしかないということを改めて思い知らされる。だから容赦なく捨てられるのだよ。こんなもんいちいち出し入れしてられるか!(笑)

ジャジャーン。
おお、懐かしいなあ。これこれ。この操作性もクソもないやつ。何でそこに付けたっていう横ボタン。やたらカチカチ鳴るだけのやつ。懐かしすぎて泣けてきたわ。
私はコントローラマニアでもあるのだが、この手の初期ホビーパソコン用のジョイスティックは本当に操作性もへったくれもなくてクソ最高だ。ゲーム界にクソゲーを愛でるひとたちがいるようにコントローラ界にもクソコンを愛でるひとがいたっていいじゃないか。
さっそくジョイスティックを装着してゲーム再開だ。

説明書によると1Pが日本軍で2Pがアメリカ軍を操作するそうだ。ジョイスティックを右へ倒したら日本の艦隊が動いた。やったぜ。なんでゲームのオブジェクトが動いただけこんなに感動しなければならないのか(笑)
すると、日本軍の艦隊がアメリカ軍へ突っ込んだとき、ついに“あの戦闘画面”が私の目の前に現れたのだった、、、

おおーっ
これこれこれ!
これだよ。まさにこれ。
私が35年前、毎日のようにやっていたゲーム画面だ。間違いない。

※イメージ図
記憶だけを頼りに書いたイメージと瓜二つやん。
さっそく地面にめり込むやつをやろう。
このときをどれだけ夢見たことか。
トラウマなんてクソくらえや!

オロチ、行っきまーす!

バーン!
![]() | つづく |
「ガンダムがトラウマになった日、克服した日」(全3話)
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