ファミコンの総数問題を語る上で外せないソフトであるにも関わらず、今まで市場に出てくることが数えるほどしかなかった幻級のファミコンソフト『NHK学園』の奇跡のフルセットがヤフオクに登場。とんでもない額で落札された。

その額、およそ77万円!
そもそも『NHK学園』とはQ太というアダプタを介して起動した教育用ソフトであり、通信販売のみだったというのがほぼ確定情報である。存在が確認されているのは以下の6本だった。
『小学校の算数 4年生 上』
『小学校の算数 4年生 下』
『小学校の算数 5年生 上』
『小学校の算数 5年生 下』
『小学校の算数 6年生 上』
『小学校の算数 6年生 下』
今までその内1本でも出てきたら界隈がざわつくほどだったのに、そのフルセットが箱説で出てきたのだから、まさに奇跡である。Q太アダプター2個付き!
現在、ファミコンソフトの総数は1252本が定説となっているが、そのうちファミコン本体に専用のアダプターを介して起動する必要があった特殊形状のものとして「データック」専用ソフト7本。そして、追加データ的な存在である『カラオケスタジオ』専用ソフト2本、『なんてたって!!ベースボール』の子ガメカセット2本、計11本が総数入りしている。
しかし同じような存在でありながら、なぜか『NHK学園』に関しては総数入りしていないのだ。その理由として考えられるのは「通信販売だったから除外された」というのが一般的な見解であるが、現在では
「最初に1252本と言い出した人物(なり団体)が単純に存在を知らなかったのではないか」という見方も出てきている。これは『ベストプレープロ野球』のデータROM2本(
※)にも同じことが言えるのだ。なぜなら、ディスクソフト『谷川浩司の将棋指南Ⅱ 新版 詰め将棋・次の一手』は特殊な通信販売のみ(
※)であったのにも関わらず総数入りしているからである。
通信販売がダメならこれも除外すべきであろう。
※こちらは3年前に出た『データROM 90-Jun』 結局落札されていない。(出典:ヤフオク) ただし、たとえ『NHK学園』6本が総数入りしたところで、『スタディボックス』専用カセットテープはどうするんだ、通信カートリッジはどうするんだという話になる。総数というのは
段階的であるべきというのが私の見解だ。やたら増やしたいわけではないのです。なにはともあれ、これを期にまた総数の議論が活発になり、少しでもファミコン考古学の発展につながればと願うのみである。
関連記事:
幻のファミコンソフト『NHK学園』の謎が解明される!? 以下、蛇足。このオークション、実は3ヶ月以上前にも出ていたのだが、最低落札価格が高額だったせいでずっと落札されずにいた。しかし今年の9月にヤフオクの最低落札価格が撤廃されたことで俄然、注目していた。つまり今回は落札額がいくらになってもオークションが終わるということだ。ただし取引が無事、成立するとは限らない。落札者が(新規)だったことと、即決価格が450万円(強気!)のところ半分にも満たない結果だったという点が、個人的にはが気になるのだ、、、
高額オークションが「結局は不成立でした」なんてことよくあるので、、、
12/17 追記
よくあることが起こりましたね。
・
NHK学園 CAI学習講座 スペーススクール 小学校の算数6年生上下 箱説テキスト完品 ファミコン カセット ソフト・
NHK学園 CAI学習講座 スペーススクール 小学校の算数5年生上下+Q太 箱説テキスト完品 ファミコン カセット ソフト・
NHK学園 CAI学習講座 スペーススクール 小学校の算数4年生上下+Q太 箱説テキスト完品 ファミコン カセット ソフト 理由は「落札者と連絡が取れないため」とのことですが、だとしたら、もう3日くらい待ってからのほうが信憑性ありましたね。まあ、いずれにしても手に入れるチャンスが再来したということで。本来なら開催中のオークションのリンクはしない方針ですが、事態が事態なので、追記させていただきました。
|  | 祭り再開じゃー |
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