奇跡の一台「任天堂プレイステーション」試作機オークションの詳細&参加方法について
2020年2月27日に開始される「任天堂プレイステーション」試作機のHeritage Auctionsの公式ページが公開中です。

サムネイル画像:Nintendo Play Station Prototype | Heritage Auctions
現代のコンシューマゲーム市場における二大巨頭である任天堂とソニーがかつて生み出そうとしていた「任天堂プレイステーション」の存在は長い間、都市伝説となっていました。2009年に、この試作機(プロトタイプ)が発見されるまでは、、、
本品はソニーによってつくられた200台にも及ぶ試作機の最後のひとつだと言われ、元々はSCE(ソニー・コンピュータエンタテインメント)元社長のOlaf Olaffson氏が所有していました。Olafはソニーを去ったあとAdvanta社の取締役会のメンバーとなり、1年後にまた別の会社へ移りました。間もなくAdvanta社は破産を申し立て、資産が整理されました。「任天堂プレイステーション」の試作機はそのときOlafが残していったものだと伝えられています。
2009年、所有者のTerry Diebold氏はそれらをまとめて75ドルで買い取りました。ただしTerryはこの時点では本品の価値には気づいていませんでした。彼の息子がWEB上でこの試作機を公開し世界中でニュースとなったとき、はじめてその価値を知ったとのことです。

それからというもの、Terryはことあるごとに自費で世界中のレトロゲームイベントへ参加。本品を出展しレトロゲームファンたちへ披露してきました。しかし段々と費用がかさんできたため、今回、オークションへ出品することを決めたということです。
過去にはノルウェー人マニアから1億ドル(約1億3000万円)のオファーがありましたが、たとえその値段で売ったとしても、そこから税金を引き、残りを息子と二等分すると、今まで費やした負債を賄うことが難しいため、今回、それ以上の金額になることを彼は希望しています。したがって本オークションは最低でも1億3000万円以上になるかもしれません。
ただし本オークションには最低落札価格が設定されておりません。
改めて本オークションについて説明しましょう。
出品物はかつてソニーがスーパーファミコン専用のCD-ROMドライブとして開発した、いわゆる幻の「任天堂プレイステーション」の試作機です。その本体にはCD-ROMドライブのほかSFCカートリッジスロットも備わっています。どうやら最終的にツインファミコンのような存在になろうとしていたことが伺えます。ちなみにこのCD-ROMドライブはTerryが買い取った時点では動作しませんでしたが、レトロゲーム改造界の重鎮Ben Heck氏によって見事修理されました。(※)

出品物は本体のほかに「SONY Play Station」のロゴの入ったコントローラー、そして「’92 10.6. デモ用」と記された謎のSFCカートリッジとPortland Retro Gaming Expoを示すRPGB2018と記された電源アダプターとRCAケーブルです。日時は2020年2月27日木曜日。場所はテキサス州ダラスのHeritage本社で開催されます。
本気で入札を考えているならまず会員登録をしなければなりません。
その際に入札資格としてクレジットカードの番号が要求されます。幸いにもHeritage Auctionsの公式サイトは日本語にも対応しているので、そこまでは難しくないでしょう。しかし登録するクレジットカードは今回のオークションの性質上、1億円以上を支払えるものである必要があるでしょう。そのようなクレジットカードを持つには相応の資産を所有してなければならない。つまり、、、そういうことです。
詳しくは公式サイトまで問い合わせてください。情報は公式ページへ随時更新されるとのことなので、参加を考えている方はチェックしてみましょう!
・Nintendo Play Station Prototype - Sony and Nintendo c. 1990s. At | LotID #87001 | Heritage Auctions
![]() | 世界中のレトロゲームイベントへ参加したとのことですが、日本にも来てほしかった。いや、今からでも遅くないよ。是非来てください。費用は出しますから!(誰かが) |
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最低でも1億2000万円以上!? 幻の「任天堂プレイステーション」が2020年2月にオークション出品へ
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