◆後悔◆ 私が「
史上最悪のマリオゲーム『HOTEL MARIO』とは!?」という記事をアップしたのは、今から10年前のことになります。このとき私は何気なしに
「評価などを見る限りあまり面白くないらしい」とサラッと記していました。

すると別の機会にとあるコレクター仲間とたまたまCD-iの話になりました。彼は真剣な顔をして私に、こんなことを話したのです。「ホテルマリオはけっこう面白いゲームなのにやってもいないやつらに史上最悪とか呼ばれてるのが悔しい」と。彼が私の記事を読んだかどうかはわかりませんでしたが、その言葉は私の心に深く刺さりました。伝聞だけで「史上最悪」だの「あまり面白くないらしい」だの言ってるやつらとは
まさしく私のことだったからです。しかもその記事は幸か不幸か「ホテルマリオ」で検索するまあまあ上位に来てしまいます。ここのままではイケない。
どんなに評判の悪いゲームでも、、、
自分の目で確かめて、自分の言葉で評価しなければ!
※オロチの落札したCD-iセット それから悶々と過ごしていたある日、オークションにCD-i本体とホテルマリオのセットが出品されていました。これだ!私は一も二もなくそれを落札したのです。
◆3つの壁◆ しかしいざ到着してみると、それはヨーロッパ仕様のビデオデッキ型CD-iであり、日本で正常に動作させるには様々なハードルがあったのです。まず最初に立ちはだかったのは
電源の壁でした。素人目にもコンセントの形状が違うのがわかりました。私はまずコンセントの変換アダプター(1000円もしなかった)を入手して試してみたのです。しかしCD-iはウンともスンとも動きません、、、
※コンセントの形状が違う 私はそこであることを思い出しました。電圧です。日本とヨーロッパでは電圧が違うのでただ単に変換アダプターをつけただけではダメだったのです。具体的に言うと変圧器というものが必要になってくるんですが、中華の安物でも3000円前後するんですよね。ちょっといいやつだと1万円を超えます。
私はダメ元で方方探し回ったところ、たまたま、うちの爺さんが持っていて借りることができました。ものすごいごっつい装置!
※なぜか爺さんが持っていた変換器 よーし、これで電源はOK。この本体にはCVBS(コンポジット)出力があるので、あとは黄色いケーブルをテレビにつなぐだけや!と思って意気揚々とつなげてみたのですが、画面がうまく映らない。どうしても上下に波打ったような感じになってしまうわけです。次にやってきたのは
映像出力の壁だったんです。私は出品者さんがコンポジット接続で問題なく映るって言ってたのを思い出したので、恥を忍んで質問してみることにしました。すると出品者さんは意外なことを仰ったのです。
「フレームマイスターでは問題なく接続できましたよ」

フレームマイスターかいっ!
去年の7月、
製造中止になった途端にとんでもなくプレミアがついちゃって、いつか買おうと思っていたくせに手が出なくなってしまったことで私の中では有名な、あのレトロゲーマー御用達アップスケーラー「フレームマイスター」かいっ!
※ビデオデッキ型CD-iの裏面 青いのがSCART端子 そこで私は思い出しました。ヨーロッパはPAL仕様だったことを。形式が違うため日本のテレビモニターはPAL信号をまともに写せないのです。フレームマイスターはPAL仕様にも対応しているのでそれが可能でした。しかし今さらプレミアをついちゃったフレームマイスターを買う余裕もない。
考えあぐねた私はこのCD-iにSCARTという日本ではあまり馴染みのない出力形式があるのを発見。コンポジットよりも映像が良いということで、これをHDMI信号にする変換器を購入することにしました。HDMIならばPALもへったくれもねえ!
そんな様々な壁を乗り越えて、やっとプレイまではこぎつけたわけです
※こちらは中華製変換器 しかし最後に待っていたのは
コントローラの壁であります。
このビデオデッキ型CD-iに付属していたコントローラはどこからどうみてもただのリモコンだったんです。リモコンには具合の悪いえのき茸のようなヒョロヒョロスティックが付いており、その周りに人間が押すことをまったく無視したようなデザインの長細くて固いボタンが4つ付いていました。これがどん底の操作性だったのです。
※操作性もへったくれもないリモコン型コントローラ そこで私は単体ではめったに出てこないCD-i専用コントローラを入手すべく、血眼になって探し出しました。数カ月後にやっと入手できたのがこちらです。
※これでやっとまともにプレイすることが叶った それは色味のない(まるで試作品のような)シンプルな3つボタンのコントローラでした。こでやっと、まともにプレイできる!
これだけの手間とお金をかけてやっと、まともにプレイできるって、どんだけハードル高いんだよ(笑)
◆全クリ企画◆ そんなこんなで始めた全クリ企画も、いよいよクライマックスを迎えたわけです。感慨深いものがありますよね。
まずは最終ステージまでのクライマックスの盛り上がりです。
もう1ヶ月も同じゲームやってるので、だいぶプレイは小慣れて来ていますが、それでも最終ステージはタフでした。心して御覧ください。
というわけで、見事、全クリです。
いやあ、本当に長かったですね。1ヶ月、本体の電源つけっぱなしでしたから。本当に長かったです。応援してくれた皆様、ありがとう。肝心の評価なんですが、記事が長くなってしまったので別の機会にしますね。まあ1ヶ月もやり続けることができた時点で、最終的に「やっぱクソゲーでした」ってことだけはないでしょう。それはそれで面白いか(笑)
|  | 次はゼルダ? |
|
- 関連記事
-