北米版「ドリームキャスト」で起こっていた知られざる致命的バグ
2020年11月16日07:58
SEGA系
北米版ドリームキャストがリリースされたのは「9」が6つ並ぶ1999年9月9日でした。当時Sega of Americaの技術員だったJohn Byrd氏はRetro Hour EP250にて「その道のりはほとんど計画通りに進まなかった」と述懐しました。

それはリリース数日前のこと――
彼はとあるジャーナリストから「特定のゲームソフトを起動させると本体がクラッシュする」という報告を受けたのです。その現象はMidway社製のソフトだけに見られため、彼はさっそく同社のオフィスへ飛び込みました。調査をすすめる中で彼はMidway社製のゲームに含まれる「Audio 64」ドライバーがバグの原因ではないかと推測しましたが、完全な解明には困難を要しました。なぜならそのバグの発生はランダムであり、適切なデバッグ及び修正をほどこすのは不可能に思えたからです。
しかし、もしこのバグの原因が究明できなければ、北米版ドリームキャストに致命的なイメージダウンを与え、数百万ドルの損害を被ることになってしまいます。
やがてJohn Byrd氏は、サウンドチップのMIDI入力ピンに目をつけました。このピンは日本版はアース接続されていたのに対して北米版のそれは浮いたままになっていたことを突き止めたのです。彼によるとこのクラッシュは、部屋の中の熱雑音や、太陽の高さ、月の位置まで、予測不可能な要素が複雑にからみあっているためランダムに起こったのだと説明しました。
すぐにこのバグは解消され、北米版ドリームキャストは最悪の危機を脱したそうです。詳しくはこちらの記事(英文)を御覧ください。

それはリリース数日前のこと――
彼はとあるジャーナリストから「特定のゲームソフトを起動させると本体がクラッシュする」という報告を受けたのです。その現象はMidway社製のソフトだけに見られため、彼はさっそく同社のオフィスへ飛び込みました。調査をすすめる中で彼はMidway社製のゲームに含まれる「Audio 64」ドライバーがバグの原因ではないかと推測しましたが、完全な解明には困難を要しました。なぜならそのバグの発生はランダムであり、適切なデバッグ及び修正をほどこすのは不可能に思えたからです。
しかし、もしこのバグの原因が究明できなければ、北米版ドリームキャストに致命的なイメージダウンを与え、数百万ドルの損害を被ることになってしまいます。
やがてJohn Byrd氏は、サウンドチップのMIDI入力ピンに目をつけました。このピンは日本版はアース接続されていたのに対して北米版のそれは浮いたままになっていたことを突き止めたのです。彼によるとこのクラッシュは、部屋の中の熱雑音や、太陽の高さ、月の位置まで、予測不可能な要素が複雑にからみあっているためランダムに起こったのだと説明しました。
すぐにこのバグは解消され、北米版ドリームキャストは最悪の危機を脱したそうです。詳しくはこちらの記事(英文)を御覧ください。
![]() | 正直私にはちんぷんかんぷんでした。誰か詳しく教えて下さい! |
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