どういう状況!?

海外ゲームメディアEurogamer.netが伝えたところによると、ハイパーネオジオ64版『SAMURAI SPIRITS 〜侍魂〜』のプロトタイプと見られるものがカルフォルニアの倒れた木の下から発見されたそうです。
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24-year-old, never-before-seen Hyper Neo Geo 64 game prototype found under a collapsed tree in a California field • Eurogamer.net ハイパーネオジオ64は1997年12月にSNKが「MVS」の後継機として稼働させたアーケード基板です。以下のような理由でユーザーのハートを奪うことができず、わずか7本のタイトルを出したのち寿命を迎えました。「SNK倒産の原因」とまで言うファンもいます。
しかし実際の所は3Dの表示能力は非常に低品質で、一部からは家庭用ゲーム機以下と揶揄された。それもそのはず、実はこの基板は元々高性能な2D表現能力を目的に開発されたもので、MVS(NEOGEO)の正統進化とも言えるものになるはずだった。しかしその副産物としてオマケ程度に3D表示の能力ができたため、上層部の指示によって、開発中に急遽3D作品専門の基板として(事実上無理矢理)ソフト開発を方針転換したという経緯を持つ。
そんな幻のハイパーネオジオ64版『SAMURAI SPIRITS 〜侍魂〜』のプロトタイプを入手したのはシカゴのゲームコレクター、Anthony Bacon氏です。
このプロトタイプは元々サクラメントを拠点とするピンボール修理業者のCraig Weiss氏が発見したものでした。彼はとある女性から依頼を受けました。さっそくWeiss氏は女性を訪ねて、彼女の夫が購入したという廃業したピンボール業者の所有物からレストアする価値のあるものを探しました。そのとき彼女の畑で、倒れた木の下で正体不明の6つ運送用木箱がおしつぶされているのを発見したのです。女性の話では、それは夫が中国の元SNK社員からオークションで購入したものだったということでした。その中には米SNKが2000年の初めに閉鎖したときに持ち帰った資料が含まれていました。
女性はそれを業者に頼んで処分すると言っていたのでWeiss氏は急いで確保し、ゲームに詳しい人間を探していたところAnthony Bacon氏と出会い、彼が入手する運びとなったのです。そんなBacon氏は自らのYoutubeチャンネルでそれを公開しています。
彼はEurogamer.netの取材に「このプロトタイプは誰も見たことがないし、存在すら知らなかったもので、それが見つかったこと自体が衝撃的」と語っています。また、ハイパーネオジオ64のシリーズのコレクターであり、7つのゲームすべてを所有するコンプリーターでもあるAnthony Bacon氏は、ハイパーネオジオ64について、その技術がいかに革新的だったかを熱く語りました。
|  | 現代版花咲かじいさんや!(どこがやねん) |
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