堂々のインディー超え。

マイコンピュータテレビC1=通称「ファミコンテレビ」は1983年に家電メーカーのシャープから発売されたファミコン互換機で、その名のとおりファミコンとテレビが一体化した、いわゆるキメラ家電である。19インチ型と14インチ型が存在するが、市場に出回っているのは主に14インチ型である。
本機には『ドンキーコングJr./JR.算数レッスン』という非売品ファミコンソフトが付属していたことで有名だった。このソフトはかつて20年前のファミコン再評価時代には3万円以上のプレミアがついていたが、今では1000円台に落ち着いており哀愁をさそっている。


それ以外の、ファミコンテレビ周りのアイテムはどれもここ数年、評価が上がっており、リストに載らないファミコンソフトとして有名な『プレイボックスベーシック』をはじめ、裸のコントローラだけで6万円を超えたり(
※)、専用キーボードが7万円で取引されたりしていた。(
※)
2014年7月には今回と同じような一式セットがヤフオクに登場。37万円を超える高値がつき話題となっていたことは記憶に新しい。
出典:ヤフオク! - 未使用 シャープ SHARP ファミコンテレビ 14C-C1...
出典:ヤフオク! - 未使用 シャープ SHARP ファミコンテレビ 14C-C1... 今回、出品されたものはファミコンテレビ本体のほか、本体の箱、コントローラー、キーボード(箱付)、プレイボックスベーシック、説明書類の他に、AN-300SLというカセットインターフェースが箱付きで含まれているところが希少であった。これはマニアの間では存在は確認されていたものの、オークションに出回るのは初だと言われている。
20年来のヤフオクウォッチャーである筆者も、見るのは初めてである。
しかしながら、だからといってこれらに200万円以上の高値がついたことには驚異という他ない。レトロゲームの高騰化が叫ばれて久しい昨今であるが、先日、未使用の『スーパーマリオブラザーズ』に56万円の高値がつくなど(
※)、ここ最近のレトロゲームの高騰ぶりには拍車がかかっており、「どっかの石油王に目を付けられたか」と、ちょっとしたお祭りムードとなっているようだ。
なお、この出品物は前回、60数万円あたりキャンセルされ、再出品されており、今回はいきなり138万円から始まっていた。
|  | どんどん遠い存在になっていく…… |
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