◆もうひとつの関西1位版◆ 香港のゲーム店を名乗る人物から一通のメールが届いた。
内容は先日レトロゲーム界隈で大きな話題となった幻の5本目『キン肉マンゴールドカートリッジ』についてである。なんでも
自分がSNSにあげた写真(削除済)を盗用されたらしく、メルカリに現れた加藤ヒロシ版を偽物と主張。そこには証拠となる数枚の写真が添付されていたのである。
こちらがその一枚だ。(※プライバシー保護のため一部黒塗りしています)

ぬおお!
これは当時バンダイが使用していた封筒とプチプチに包まれたゴールドカートリッジとシルバーカードではないか。封筒はメルカリ版には付いてなかった代物だ。しかも上の画像では修正をほどこしたが実際の写真は住所氏名までバッチリ映っていた。
さっそく『キン肉マンゴールドカートリッジ』の当選発表が行われた週刊少年ジャンプ1986年8号をチェックすると......

名前が完全に一致!(※プライバシー保護のためモザイク処理しています)
その封筒には間違いなく関西1位だったA君
(仮名)の名前が刻まれていたのである。おかしいじゃないか。この前メルカリに出たキン肉マンゴールドも関西1位のシルバーカードが付いていた。香港氏のもってるキン肉マンゴールドも関西1位。つまり
関西1位のキン肉マンゴールドが世の中に2つ存在するということになってしまう。これはどっちかが偽物ということになるのでは!?
ということで今回は先日メルカリに現れた加藤ヒロシバージョンを中心に『キン肉マンゴールドカートリッジ』について改めて徹底調査してみたい。

なお、登場人物などが複雑なのでこの相関図を見ながら読み進めていただけたら幸いである。

※むちゃくちゃ長文です。
◆10年前のヤフーオークション◆ 香港氏によれば、これは10年くらい前に自身がヤフオクにて落札したもので金額は75万円だったという。調べてみるとすぐに弊ブログの記事が見つかった。そのオークションは今から
およそ10年前の2013年8月11日に終了したもので、落札金額は
ずばり75万円だったのだ。
出典:最後の本物か!? 『キン肉マンゴールドカートリッジ』75万円で落札!! しかし肝心なのは差し替え超人である。
もし香港氏のもっているキン肉マンゴールドがメルカリの出品物と同じビーバップの加藤ヒロシ版だったならば、この時点で話題になっているはずだが......。ひとまず当時の説明文を確認してみよう。以下引用。
◆商品説明◆
1985年に行われた「宇宙一ゲーム超人コンテスト」と言うキャンペーンで、全国8地区の各優勝者に商品として贈られたもの。ファミコンのプレミアソフトの中でも一番入手難易度が高いソフトだと思います。
非常に淡白な説明文だ。
少なくともこの出品者y59_starloveという人物は
優勝者本人ではないのだろう。続いて差し替え超人について。
◆ソフトの特徴◆
市販品とは異なり、一部のキャラクターが入賞者の好きな超人に差し替えられています。
キャラクター名・写真の公開は今回の出品ではシークレットとさせていただきます。落札者さまにのみ、ご確認いただける「特権」とさせていただきます。
封筒・シルバーカードに記載されている事項についても、一部モザイクを入れています。
そうか。シークレットだったか!
常識的に考えるとオークションが高額になればなるほど入札者はなるべく商品の情報を得たいものであるが、本オークションはまさかのシークレットであった。これは一体どういうことだろう?
◆出品者y59_starlove氏の謎◆ なぜ出品者y59氏はオークション的に不利になるかもしれないシークレットという選択肢をわざわざ選ぶ必要があったのか。
実際問題このオークションはキン肉マンゴールドの三大証拠のうち「バンダイの封筒」と「シルバーカード」がついていたのにも関わらず、75万円で始まってそのまま75万円で一本釣りされてるのだ。出品者がそこまでして超人を隠さなければならなかった理由は何だったのだろうか?
出典:キン肉マン@famikonkinniku 5月16日 こういうときは前提が間違っているものだ。つまり出品者は隠さなければならなかったのではなく
差し替え超人が誰なのかわからなかったのではないか。前述の通り出品者y59氏が関西1位のA君本人であることはありえない。きっとこのヤンキーキャラクターの正体が「ビーバップの加藤ヒロシ」だったなんてこと知る由もなかったであろう。
だとしたらこの出品者y59氏は一体何者なのだろうか。他の出品物を見てみると、やたらとドラゴンボールグッズを出品しており鳥山明氏のサインなんかもあった。もしかしてドラゴンボールグッズのコレクター?
さらに調査を進めると私は目玉が飛び出るほど驚愕するのだった。なんと『ドラゴンボールZ 強襲サイヤ人』のゴールドカートリッジや『ドラゴンボールZII 激神フリーザ』のゴールドカートリッジまでもがこの人物の出品物だったではないか!
(両方ともキン肉マンゴールドカートリッジに勝るとも劣らないプレミアソフト) 
こちらの『ドラゴンボールZ 強襲サイヤ人』のゴールドカートリッジはキン肉マンゴールドが出品された翌年の2014年2月に同じ人物から出品されたもので説明文には
「昔、働いていた仕事先で入手したもの」とあった。
もしかしたらバンダイ関係者か?

しかしそれから2か月後の2014年2月に出品された『ドラゴンボールZII 激神フリーザ』のゴールドカートリッジ』のときには説明文に
「1991年に開催されたジャンプVジャンプフェスティバルで当選したものです」とあった。ちゃうんかーい!
いや。待てよ。y59氏は子どものときにこれに当選し、青年となってキン肉マンゴールドを入手、就職して仕事先でDBZゴールドを入手といった凄まじいファミ運の持ち主だったのかもしれない......。
◆メルカリのキン肉マン氏の謎◆ 逆に考えるとメルカリのキン肉マン氏は関西1位のA君自身だったからこそこれが
ビーバップの加藤ヒロシであることを断言できたと言えるわけだ。
出典:メルカリ - キン肉マンマッスルタッグマッチゴールドカートリッジ 御存じ『キン肉マン マッスルタッグマッチ』は操作キャラクター選択画面に名前の表示がなく、プレイ画面にも出てこない。キャラクターが何であるかはそのドット感あふれるグラフィックで判別するしかなかった。図らずもそのような仕様が加藤ヒロシ説の信憑性を高める一助となっているのだ。
ただし、この件についてメルカリのキン肉マン氏は以下のようなコメントを残しているのだった。
バンダイの担当者から
「キン肉マンの超人しか差し替えできない」と言われたという。
これはおかしい。

チャンピオンが希望するキャラクターを、チャンピオンが描いたイラストをもとにして加えることができるのだ。たとえばアシュラマンのかわりに大好きなプロレスラーとか、テリーマンのかわりにミスターVTRとか…。もちろん空想してつくったキャラクターだってOKだ。
なぜなら、当時のチラシ(応募用紙)には「大好きなプロレスラー」や「空想のキャラクター」など
差し替えキャラクターがキン肉マンの超人以外でもOKだったことを示す文言が謳われていたことがメルカリ終了後に発見されたからである。
つまりメルカリのキン肉マン氏は
むしろルールを把握していたのではないかとすら言えるのだった。この事実を本人すら憶えてなかったとしたら......。
◆不可解なメルカリ劇◆ しかし今回のメルカリ劇は差し替え超人がビーバップの加藤ヒロシだったという衝撃的事実をあえて除外したとしても、
不可解な点が多すぎた。
当初はヤフオクに出品されメルカリへ移動。キン肉マンと同じ超人強度の95万というあまりにもできすぎた金額設定。コメント欄でのオークション制という前代未聞の購入方法。twitterにプレイ動画をあげるという異例の柔軟性。まったく衰えてない出品者の記憶力......。

試しにこれらの証言をジャンプ誌面の当選発表と見比べた結果、キン肉マン氏の言ってることはやや数字が大雑把だったもののすべて事実だったのだ。
しかしこれだけ饒舌に語っていたキン肉マン氏が何の前触れもなく、しれっと
「実は娘が主に対応している」という衝撃の告白をしたときは、さすに鼻白んだコレクターも多かったことだろう。

なぜなら対応する人物が代理人を名乗るやり口は
オークション詐欺の常套手段だからである。これは偽物を疑われて仕方ない交代劇だったと指摘せざるを得ない。
不可解な点はさらに続く。キン肉マン氏はメルカリが終わったあともIDやtwitterを放置しているのだ。過去の例を見てみると偽物の取引は成立後すぐに消されるケースが多い。したがってこのような放置行為は偽物だったら有り得ないのである。
※いまだに残るtwitterのページ つまり今回のメルカリ劇は、偽物だったとしたらあまりにもやり方が拙(つたな)く、本物だったとしたらあまりにも欲がないのだった。
断言しようじゃないか。もし今回のキン肉マンゴールドカートリッジがそのままオークションで開催されていたならば、おそらくその落札金額はメルカリの2倍~3倍になったであろう。しかし私もファミコンコレクターの端くれであるわけだが、以上のような不可解な点の多さからとうとう購入ボタンを押すことはなかったのだ。
◆シルバーカードの相違点◆ 今になってつくづく思う。大切なことってのは終わってから気づくものなのだと。どういうことかというと、今回そんな不可解な交代劇よりも、意外過ぎる差し替えキャラクターよりも、
真偽のカギを握っていたのはシルバーカードの存在だったのである。
こちらは香港氏が私へ贈ってくれたシルバーカードの画像だ。

氏の主張によればメルカリの出品物は氏がfacebookとtwitterのアカウントに乗せた写真が「盗用され修正が加えられた」とのこと。
たしかに比べてみると......

香港版、ヤフオク版、メルカリ版、チラシ版、4つのシルバーカードのうちメルカリ版だけ明らかにデザインが異なっていることがわかる。市松模様はかろうじて確認できるものの、上部の集中線のようなラインや下部のバンダイのマーク辺りなど明らかに違う。
だが、
かえってこの事実が疑念を膨らますのだ。もしメルカリのキン肉マン氏のシルバーカードが偽造品だったとしたら、なぜ香港氏のカードそっくりにせず、わざわざ修正を加える必要があったのだろうか。もし偽物をつくるならなるべく似せようとするのが盗人心ではないか?
(知らんけど) つまりそれは、香港氏のシルバーカードが
あまりにもチラシ版と似過ぎているという疑念である。
※見本版と製品版の『ドラゴンボール 神龍の謎』 例えばバンダイのファミコンソフトにはチラシ広告に掲載された見本版と製品版でデザインが異なっているケースが少なくなかった。必ずしも
チラシ広告に掲載されたものがそのまま製品になるとは限らないのだ。
香港版とチラシ版のシルバーカードの違いはクリアラウンド数の横の「R」の有無くらいだろうか。よく見ると小さい「ッ」のサイズ感や「SILVER CARD」と上の線との接し具合はヤフオク版とそっくりである。やはり香港氏が2013年ヤフオク版の落札者で間違いないのだろう。しかしシルバーカードが2種類ある状況は変わらない。
この問題はどこかで野生のシルバーカードを捕まえてきて見比べてみることで解決できると考えられるが、シルバーカードは全国8地区の上位50名合計400枚が配られたにも関わらず、今まで市場に出回ったことが皆無という幻級の逸品。そう簡単に出てくるわけが......。
あんのかーいっ!!
なんと去年の11月という比較的最近にシルバーカードの画像がtweetされていたことが発覚したのだ。集中線のようなラインやバンダイのマーク。どう見てもメルカリ版と同じデザインである。さっそくこのカードのクリアラウンド数と順位を確認すると当選発表と一致。その他の諸々の理由から、この方がもってるシルバーカードは
間違いなく本物だったのだ。
それが何を意味するかと言うと、シルバーカードに関しては
ほぼ99%メルカリ版のほうが本物ということである!
◆関西1位A君の謎◆ こうなってくると疑問なのは香港氏の所有する封筒の存在だ。封筒の偽造などありえるのだろうか。調査を進めると私は
とても不思議な話にたどりつくことになった。
※プライバシー保護によりリンク不可。 こちらは出品者がy59氏でもなければ時期も3年ほどズレているオークションである。ご覧のようにバンダイの封筒が映っており住所の部分が隠されていたのだが、実物の画像は数字がいくつか見切れていたのだ。驚くべきことにそのことごとくが香港氏の封筒に記載された
A君の住所とされるものと一致したのである。これは偶然と思えない。
この事実から考えられる可能性は2つ。それは「A君の住所が偽封筒に流用されているダミーである可能性」と、「A君がキャンペーン嵐だった可能性」である。
そこで私が注目したのがバンダイの郵便番号だった。

バンダイの製品は時期によって郵便番号が3桁バージョンと5桁バージョンが存在する。したがって郵便番号の桁数と時期が一致しない封筒は偽物の可能性が高いということになるのだが、さっそく調査した結果、これらの封筒は郵便番号の
桁数と時期が一致することがわかったのだ。さすがの偽物業者といえども、こんな細かいところまで再現するとは思えない。
つまりA君は後者。おさらく積極的に『キン肉マン』や『ドラゴンボール』のキャンペーンに参加するような活発なゲーム少年だった可能性が高いのだ。ただしこれをもってして香港氏の封筒が99%本物と断言することはできないだろう。バンダイの封筒についてはさらなる調査が必要だと考えている。
◆キン肉マンゴールドの歴史◆ 私がここまで本稿を書き上げた頃、香港氏から再びメールが届いた。
いくつか質問を投げていたからだ。そのなかでもっとも重要な「差し替え超人が何だったか」という質問に対して香港氏の応えは驚くなかれ
キン肉マングレートという意外なものだったのだ。この瞬間、私がさっきまで熱弁していた「y59氏が差し替え超人を認識できなかったのでシークレットにした説」は見事に打ち砕かれたわけであるが、それと同時にさらなる疑問が生まれたのである。
それは
「なぜy59氏はグレートをシークレットにしたか」ということだ。
こういうときは歴史に答えを求めるべきであろう。さっそく『キン肉マンゴールドカートリッジ』の出現歴を弊ブログが確認している限り以下にまとめてみた。なお、あまりにも怪しいものはカウントしていない。
取引成立日:2005/01/10
アシュラマン → ペンタゴン バージョン
価格:1,000,100円/販売:まんだらけ
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:http://950000.com/muscle/tagmatch/data/20050101mandarake/
取引成立日:2006/04/25
バッファローマン → ブラックホール バージョン
価格:750,000円(パンチアウトゴールド含む)/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:http://page4.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/d61310752/(リンク切れ)
取引成立日:2006/06/28
ラーメンマン → モンゴルマン バージョン
価格:851,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g23341224/(リンク切れ)
取引成立日:2009/02/13
ブロッケンJr → ザ・ニンジャ バージョン

価格:921,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:○/封筒:×/シルバーカード:×
URL:http://page7.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g23341224/(リンク切れ)
取引成立日:2009.08.14
テリーマン → ブラックホール バージョン

価格:600,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/d124236550/(リンク切れ)
取引成立日:2009/02/13
ネプチューマン バージョン

価格:600,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:page11.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/n106955927/(リンク切れ)
取引成立日:2010/05/08
不明 → グレート バージョン

価格:0円(落札者なし)/販売:楽天オークション
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
http://auction.item.rakuten.co.jp/11047569/a/10000000(リンク切れ)
取引成立日:2011.12.28
不明 → グレート バージョン
価格:500,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:×
URL:page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/d124236550/(リンク切れ)
取引成立日:2013/08/11
シークレット 改 グレート バージョン

価格:750,000円/販売:ヤフオク
お知らせ:×/封筒:○/シルバーカード:○
URL:page13.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/r104978558(リンク切れ)
取引成立日:2021/05/17
キン肉マン → 加藤ヒロシ バージョン

価格:950,000円/販売:メルカリ
お知らせ:×/封筒:×/シルバーカード:○
URL:https://www.mercari.com/jp/items/m22252955995/
以上である。
信憑性の高いもののみ濃い文字としたのだが、この表を見ると
2010年頃からグレートバージョンが出回っていることがわかるだろう。つまりシークレットの出品者y59氏は差し替え超人の名前がわからなかったのではなく、すでに偽物として出回ってしまっていたグレートだったため明言を避けたのではあるまいか。
※2011年12月のオークションで実際に公開された画像(※アスペクト比が横に伸びていると思われる) グレートが偽物と言われている所以はその多くが海外出品だったこと。そして某ハックROMに出てくるグレートと瓜二つなことが挙げられる。
逆にいえば香港氏が持っているグレートが違うデザインならば本物である証拠になりえるだろう。そこで私は「画像を見せてくれ」とお願いしたのだが、氏曰く「倉庫にしまってあるので難しい」とのこと。同様の理由でカセットのなかの色を見せてもらうことも叶わなかった。
◆最後にひとつだけ反省◆ 最後にこれは自省を込めて呈するわけだが、改めて『キン肉マンゴールドカートリッジ』の出現歴を見てみると浮かび上がってくるひとつの疑問がある。
1.アシュラマン → ペンタゴン バージョン
日付:2005/01/10/価格:1,000,100円/販売:まんだらけ/封× シ×
2.バッファローマン → ブラックホール バージョン
日付:2006/04/25/価格:750,000円(他ゴールド含)/封× シ×
3.ラーメンマン → モンゴルマン バージョン
日付:2006/06/28/価格:851,000円/販売:ヤフオク/封× シ×
4.ブロッケンJr → ザ・ニンジャ バージョン
日付:2009/02/13/価格:921,000円/販売:ヤフオク/封× シ×
判定中.シークレット 改 グレート バージョン
日付:2013/08/11/価格:750,000円/販売:ヤフオク/封〇 シ〇
5.キン肉マン → 加藤ヒロシ バージョン
日付:2021/05/17/価格:950,000円/販売:メルカリ/封× シ〇
それはメルカリの説明文の冒頭部分。キン肉マン氏はいきなり
「幻の5本目です」と言い切っているのだ。

実際『キン肉マンゴールドカートリッジ』を
まんだらけ以前から令和の現代までリアルタイムに追っているゲーム系サイトなど弊ブログぐらいのもんだろう。そんなブログの管理人である私ですら加藤ヒロシバージョンが5本目だと言い切る自信がないというのに......。
したがって弊ブログではあえてカウントしてこなかったし、その道の専門書である「非売品ゲームソフトガイドブック」ですら明確なカウントはしてないというのに、なぜメルカリのキン肉マン氏が言い切ることができたのだろうか?


もしかしたらメルカリのキン肉マン氏は、実はそうとう『キン肉マンゴールドカートリッジ』の流通
(偽物)事情に詳しい人物なのかもしれない。それともただ単にどこか別のネット情報を参考にして軽い気持ちで5本目と言ったのかもしれないが、正直、これは今までずっとどこよりも『キン肉マンゴールドカートリッジ』の情報を追ってきた自負のあるレトロゲームニュース専門ブログの管理人として大いに疑問であると同時に、そんな私がメルカリのキン肉マン氏の主張する「幻の5本目」という耳障りの良いキャッチフレーズを無条件に受け入れてしまっていることに対する
自省の念でもある。
🐍🐍🐍
いずれにせよ――
今回の調査は掘れば掘れるほど無限に疑問が湧いてくるような沼だったことは間違いない。ただそのおかげで今まであえて整理してこなかった『キン肉マンゴールドカートリッジ』に関する歴史をまとめることができたし、新しい事実もたくさん発見することができた。あとはこの調査報告を読んだ皆さんのご判断にお任せしたい。
参考記事:
まさかのキャラ!? メルカリに幻の5本目『キン肉マンゴールド』が登場!! 謎のオークション形式で始まり95万で売れる!
|  | メルカリのキン肉マン氏、もしこの記事を見ていたら本当のところ教えてください!! |
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調査協力:BAD君@BigAfroDogg/市長queen@DynamiTracer/ShelfVolt@shevolretro/石之丞@iPT71niRhvOWnBF/じろのすけ@jironosuke99/ナポりたん@naporitanPG
画像提供:sayokoskatti@sayokoskatti/セイ!@Sei_soft
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