高橋名人が自身のYouTubeチャンネルに1985年の第1回全国キャラバンの様子をアップしてくれました。
これは当時、資料用やPR用として作成されたものだそうです。というか名人、いつの間にYouTubeデビューしてたんすか。ぜんぜん知りませんでしたよ!
さっそく映像を見ていこう。
◆火蓋を切った全国キャラバン◆ 映像は第1回全国キャラバンの公式ソフトだった『スターフォース』に熱中する子どもたちの様子から始まります。
みんな口が開きっぱなしだったり、左右にガクガク震えてたり、舌を出していたりと様々なスタイルで面白い。そして最後に坊主にメガネの男の子が登場。非常に感情豊かにプレイしたあと、きっと思うようにいかなかったのでしょう。競技タイムが終了したと同時にガクーンとうなだれるシーンでタイトルが現れます。

なぜ。このタイミング。笑
しかもBGMが底抜けに明るいマーチ調なところが良いです。心が洗われるというか、昭和ならではの選曲ですね。
高速道路をはしる黄色いキャラバンカー。

スポンサー様であるTDKのロゴがでかでかと描かれています。
ハチスケのとなりにファミコンロッキーがいるのは協力関係にあったコロコロコミックのイメージが反映されてのことらしいです。そのへん詳しく知りたい方は名人の
こちらのブログ記事を参照してください。
この車は、いすゞのハイパックバンでしょうか。個人的に私は今ハイエース乗ってるのですが本当はデリボーイに乗りたかったんですよね。だからこの手の車は大好きです。

第1回全国キャラバンは北と南に分かれていました。
こちらは毛利名人を中心にした北キャラバンの経路です。まずはハドソンのお膝元、札幌から旭川、帯広、函館をまわり、青森、秋田、盛岡、仙台、福島と各地で1000人単位の動員を記録しながら、キャラバンカーはゴール地点の東京を目指して走り続けました。
◆いい味出してるおばちゃん二人組◆ そして来たる8月25日――

東京・新宿大会の準備の様子。
2000人の子どもが集まったものの整理券の数は700枚。1300人が涙をのんだという。なぜか子どもたちにまぎれて整理券をゲットするおばちゃん二人組。一番乗りの子は午前4時から並んでいたという。

会場をうめつくした子どもたちの様子。
男女混声コーラスのBGMがなんだか懐かしい感じがします。そういえば昔のアニメの曲とかコーラスが多かった記憶。こおろぎ'73と言ったっけ。男性コーラスグループの曲がよく流れておりました。
そうこうしてるうちに司会のお姉さんに続いて、若き日の毛利名人が登場。

さっそくデモンストレーションを披露する。
そもそもファミコン名人という概念は、キャラバンの前に開催されたコロコロコミック主催のイベントで当時ハドソンの営業部の社員だった高橋名人がファミコンのデモンストレーションを行ったところ、子どもたちに大ウケしたのがきっかけで生まれたので、これが目当てで来ていた子どもたちも多かったことでしょう。
ちなみに高橋名人は名人と呼ばれるようになったあとも、ずっとハドソンの営業部の社員でした。

予選開始です。
今大会最高齢参加者のおばちゃん二人組もがんばっています。この黄色いハドソンのジョイスティックは慣れてないと逆に操作しずらいのだけれど、逆に、持ってなかった子どもたちにとっては「このスティックでプレイする」っていうのが大会ならではの特別感だったんですよね。

っていうか、このおばちゃんたち、ものすごく明るくてノリがいいなあ。
競技後のインタビューで「若い子といっしょにやりかった」と語るおばちゃんに対して会場から惜しみない拍手が贈られました。そしてこの笑顔である......。
なんだか、むちゃくちゃほっこりしたわ。このシーンを見るためだけでもこの映像を見る価値があるといっても過言ではないです。
◆白熱の決勝戦◆ そして決勝が始まりました。果たしてどうなるのか!?

関係ないどよく見るとファミコンの箱を2個かさねてテレビの台にしてたんだなあ。なんだかすごい合理的というか、なんというか......。
タイトルバックにもなった坊主にメガネの男の子が再び登場。

それにしてもプレイしてるときの表情がいい顔だなあ。ギャグ漫画に出てきそうないい表情です。なんだかファンになってしまったよ。この映像のつくったひとが思わずタイトルバックにしてしまう気持ちがわかりました。
なんやかんやで無事に新宿大会が終わり、舞台は最終回の池袋大会へ。
新宿がゴールと違うんかい。笑

こちらはいきなり決勝です。果たしてどうなるのか!?(2回目)
ラリオスのボーナス点のところで、7番成功。8番成功っていう早口な実況がまるでパチンコみたいです。そして残りタイムが少なくなると手に汗握る展開に。カウントダウンが終了するまでまったく予断を許さない熱いバトルが繰り広げられました。気になる方は動画を見てください。
◆いよいよ高橋名人が登場◆ つづいて、高橋名人ひきいる南キャラバンです。

南キャラバンは鹿児島をスタートし、熊本、福岡、北九州へと進み、四国、中国、山陰地方をめぐったあと北陸経由で名古屋、豊橋、そしてゴールの大阪を目指すっていうとんでもなく過酷な道のりだったようです。
さすが野生児として育った高橋名人は違う!

大阪・梅田大会。
あいかわらずの大行列です。今の時代では考えられませんね。早くこの頃にもどってほしい......。
そして満を持して我らが高橋名人の登場です。

この映像は全部27分弱あるのですが高橋名人の登場が17分を過ぎてやっとというのが、なかなか焦らしますね。ミスター高橋。
お待ちかねのデモンストレーションで神業を披露して子どもたちを魅了します。
◆永遠のファミコン戦士たち◆ こちらの決勝戦もわざわざ地方から遠征してきた子も参加してるだけあって、レベルの高い白熱したバトルとなりました。

連射について気になったのは、高橋名人が手首を固定させて痙攣させるように連射するスタイルなのに対して、子どもたちのなかにはこすりスタイルも目立っていたこと。ちなみに私はノーマルスタイルです。だってコントローラーが傷んじゃうもん。
激戦の末――
優勝を勝ち取ったのはタイガースの帽子をかぶった男の子でした。
高橋名人から認定証が贈られます。「優秀なファミコン戦士であることを認め、ながくその栄誉をたたえます」というフレーズが素敵ですね。おめでとう!

大阪地区大会が無事終了。
これで40日間というとんでもない長期間におよんだハドソンの第1回全国キャラバンのイベントがすべて閉幕しました。スタッフの皆さん、参加者の皆さん、本当におつかれさまでした。

大会終了後、子どもたちにもみくちゃにされる高橋名人。
振り返ってみると開催地は60箇所。全行程6,000km。動員数89,000人。大会参加人数は24,000人というバケモンみたいなイベントでした。ちなみにグランドチャンピオンは東京の梅崎くん(13才)。得点は314,900点とのこと。たぶん決勝戦で一番得点が高かったひとってことかな......。
以上、動画の紹介でした。ここで個人的な感想なんだけれど、私も地元に来たキャラバンに参加した記憶があるというか、ずっと今まで私が参加したのはハドソンの全国キャラバンと思っていたのですが、この映像を見る限り、うちの地元のような田舎には来てなかったことが判明したので「あれはいったいなんだったのか」という疑問が残りました。笑
まあ、いいや。動画が気になるひとは
高橋名人のYouTubeチャンネルからチェックしてみてください!
|  | 第2回もアップされているみたい。 |
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