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任天堂がラブホテルを経営していたのは本当か? ~拡散されつづける都市伝説~

◆誰も答えられない3つの質問◆

 かつて任天堂がラブホテルを経営していたという話を聞いたことがないだろうか。ネットメディアやYoutubeによって拡散され続けているのでご存知の方も多いことだろう。では、ここで皆さんに質問させていただきたいのだ。

 それはいつ、
 どこにあった、
 どんな名前のホテルですか?

 もしあなたが任天堂ラブホテルの実在を信じているならば、信じて疑わないならば、自分がこの3つの質問に答えられないことを少しは不思議に思ったほうがいい。実は世界中のNintendologistたちが血眼になって探しているのだが、いまだに任天堂がラブホテルを経営していたという決定的証拠は見つかっていないのだ。それどころか経営していた時期も場所も名前すらわかっていない。逆にいえば具体的なファクトがひとつも存在しないからこそ、この話は「信じるしかない」ともいえるのである。つまりそれは都市伝説の域を出ていないということだ。100%事実ならわざわざ信じる必要など1mmもないのだから!

nintendouha08.jpg

 ただし、火のないところに煙は立たぬと言うように、きっとこの話にも火種となった何かしらのルーツがあるに違いない。そこで今回はそんな「任天堂ラブホテル」にまつわる実態調査、及びその謎のルーツに迫るエントリーである。




◆拡散をつづけるメディアたち◆

 まずは現状把握だ。さっそく「任天堂 ラブホテル」でググってみると一番上に「ラブホテル経営」時代など任天堂の知られざる姿()というGigazineの記事が出てきた。大きなタメ息が出る。ものすごく個人的な話で恐縮なのだけれども、以前とある別案件で各ネットメディアへ向けてツッコミ記事を書いたことがあって、そのときありがたいことに電ファミニコゲーマーやAutomatonなどのゲームメディアは筆者の指摘を受けすぐに該当記事を修正してくれたのにもかかわらず、Gigazineだけはまったくの無反応だったことを思い出したのだ。件の記事のタイトルにしたってわざわざ「ラブホテル」という言葉を選ぶところなど如何にもイエロージャーナリズム的なスケベ心丸出しではないか......。

 まあそんなことはいい。ともかくこの記事は海外ゲームサイトPolygonが手掛けるチャンネルが制作したYoutube動画を紹介したものだったのだ。動画の内容は任天堂の歴史である。なんでも任天堂は1963年~1968年にかけてタクシーやインスタントライス、はたまたラブホテル事業にまで手を出していたのだとか。ファミコンよりもっと前の任天堂多角経営時代というやつだ。

nintendourabuhoteru03.jpg
 ※該当動画よりキャプチャ画面

 実はこのうちタクシーとインスタントライスに関してはそれぞれ詳細がわかっていて、タクシー事業については1960年10月に「ダイヤ交通株式会社」を設立。経営悪化後は1969年11月に名鉄グループへ譲渡している。先日4Gamer.netの連載記事に元任天堂の岡田智氏が出演した際、その名残りと思われる写真が掲載されたのは記憶に新しい。一方、インスタントライスについては当時の読売新聞によると近江絹糸紡績という会社と共同で日本三旺食品工業株式会社(サンオー食品)を設立。インスタントライスをはじめ、インスタントカレーやふりかけなどを商品化するものの、期待ほど売れなかったため1965年には食品事業から撤退している。

 しかし前述のようにラブホテルに関しては何ひとつわかっていないので、この動画ではぜんぜん関係ない歌舞伎町のホテルの画像が貼られている始末だ。まあ関係ないといえばタクシーの画像もインスタントライスの画像もイメージ画像ということなのだろうけれども、こんないい加減なことをやっていても登録者数が120万人を超えてるんだから世話がない。しかしこのネタに関していえば何もこのチャンネルだけがいい加減というわけではないのだ。

 「任天堂 ラブホテル」で検索すると他にもたくさんのサイトが出てくる出てくる......。

nintendourabuhoteru04.jpg
出典:任天堂 ラブホテル - Google 検索

 ヒットしたサイトを注意深く観察するとGigazine以外は迷惑系まとめブログか無名の個人サイトであることがわかるだろう。やはりまともな日本のゲームメディアはこのネタの取り扱いついて慎重になっている様子が伺えるのだ。まことに賢明である。




◆有価証券報告書に記載なしの謎◆

 そこで筆者は任天堂研究家にして「任天堂コンプリートガイド」著者の山崎功氏にこの都市伝説について見解を伺ってみたのだ。すると以下のような驚くべき回答が返ってきたのである。

私もこの件は調べていましたが、任天堂がラブホテルを事業としてやっていた可能性は薄いと思っています。事業としてやっているなら有価証券報告書に記載されているはずなのですが、1962年以降のすべての有価証券報告書を確認したところそのような事実は見つかりませんでした。

 任天堂が上場したのは1962年のことだった。したがってそれ以降の時代にどんな事業を展開していたのかは有価証券報告書に記載されており第三者でも閲覧することができるのだ。しかし山崎氏が調べたところ、そこに「ラブホテル事業」を見つけることはできなかったという。つまり任天堂が多角経営時代と呼ばれる1960年代にラブホテルを経営していたとするPolygonの動画の主張は「限りなくデマに近い不確定情報」ということになるのである。(当然、それを嬉々として紹介したGigazineもわざわざタイトルに掲げてまで限りなくデマに近い不確定情報を拡散していることになる)

 勿論、動画が否定されたからといって任天堂のラブホテル事業が完全否定されたわけではない。任天堂がそれを経営していたのは60年代よりもっと古い話かもしれないからだ。しかしだとしたらラブホテルという言葉自体がなかった時代になってしまうので、この仮説は論じる前に破綻しているわけであるが、あえてそこには目をつむって聞いてほしい。ご存知のとおり任天堂の創業は明治時代。西暦でいうと1889年ということになっており上場するまでに70年ほどの非上場期間があるのだ。たとえば戦後混乱期、いわゆる「連れこみ宿」が流行った時代にどさくさにまぎれて便乗商売していたとか、売春防止法が制定された1957年から上場する1962年までの短い期間にいわゆる闇的なスタンスで一枚噛んでいたとか。万が一そのような関わり方をしていた可能性もゼロではないはず......。

 それならそれで記録は残っていないか、もしくは残っていたとしても山内家の古い金庫に永久封印されていることだろう。



 ただ、そう考えれば考えるほど不思議なのはこの都市伝説のルーツである。そもそも表に出てくるような性質のものでないのならば関係者がうっかり口を滑らすなんてことはあり得ないわけで、こうやって漏れ伝わっていること自体がおかしいではないか!?

 まあ、それは裏を返せばこのルーツ自体が謎を解く一番のカギになるかもしれないということなのだけれども......。




◆「不思議の国ニッポン」の代表的文化◆

 ということで調査続行である。次は現時点においてWEB上でもっとも古い記述を探してみよう。すると2004年4月24日付のINSIDEの記事にたどり着いたのだった。なんでも英国のネットチャンネルBBC3で任天堂のドキュメンタリー番組が放送されたという。そこには以下のような記述があった。

更に任天堂の謎に迫る旅は続きます。インスタントライス、タクシー、ラブホテル、、任天堂がやった失敗事業に話は移ります。タクシーの話は有名なようで、登場した名鉄タクシーの運転手さんは「タクシーは知ってたけどラブホテルは始めて聞きましたね」と言ってました。次はラブホテルとはどんなものかとLibby Potterは通訳と共に行きます。(2004.4.23)

 インスタントライス、タクシー、ラブホテル、やはりこの3つの事業は任天堂多角経営時代について語るときに欠かせない3点セットであるらしい。

 さっそくYoutubeで実際のシーンを見つけたのでチェックしてみたい。



 たしかにこのタクシーの運転手は任天堂がかつてタクシー会社を経営していたことは知っていたようだ。しかしラブホテルに関しては「初めて聞きましたね」と答えている。そりゃそうだ。任天堂ラブホテルはあくまで都市伝説なのだから。万が一本当だったとしてもそれは本来、表沙汰にしてはいけない話なのでホイホイと喋るわけがない。つまりどっちみちこの運転手は「知らない」と答えるしかないのだ。とんだ茶番である。

 ただしもっと広い視野でこのやりとりを考察するとまったく別の視点が生まれてくる。『ラブホテル進化論』著者の金益見氏によるとラブホテルは外国人にとって「不思議の国ニッポン」を代表する文化なんだとか。したがってこのBBC3記者の質問にはそんな日本文化への好奇心や憧れ、或いはそこから至る安易な符合としての「任天堂とラブホテルが関係あってほしい」という願望のようなものが透けて見えなくもないのだ。(だからこそこんな無神経な質問ができるわけで)



 この視点はのちのちカギのひとつになるので覚えておいてほしい。

 ともかく問題なのはこの2004年に放送されたBBC3の番組がルーツなのかどうかということなのだが、ここで前述の任天堂研究家山崎氏から再び有力情報が舞い込んできた。なんでも書籍「ゲームオーバー」にラブホテルの記述があったんだとか......。




◆すべての元凶となった書籍◆

 1993年に発行されたDavid Sheff著「ゲームーオーバー」はマリオの名前のモデルとなった人物のスペルを間違えるなど色々やらかしている書籍なので()、任天堂ラブホテルのルーツもこれだとしたら逆に納得だ。(わるい意味で)

 さっそく該当箇所を読んでみる前に筆者は念のために、ゲームオーバーと同時代に日本で発行された任天堂に関する書籍20冊ほどを片っ端から丸一日かけてチェックしてみたのだ。すると残念ながらと言うべきか喜ばしいことにと言うべきかその努力は見事に報われなかったのだった。つまり筆者が確認できる限りにおいて日本で発行された書籍から「任天堂ラブホテル」に関する記述は一文字も見つけることができなかったということである。

nintendourabuhoteru09.jpg
 ※筆者が確認した任天堂関連書籍の一部

 唯一の例外としてJeff Ryan著「ニンテンドー・イン・アメリカ」にラブホテルの記述が一行だけ見られたが、これは「ゲームオーバー」よりかなりあとの時代。2011年に発行された書籍なので少なくともルーツではあり得ない。ただしこの本もまた海外記者によるものであることは見逃せないのだ。そこには何かしらの因果を感じてしまう。

 ということでお待ちかね。そんな全ての元凶となったであろう「ゲームーオーバー」の記述を見ていこう。以下引用。

次に山内は部屋を時間貸しする“ラブホテル”を開業した。このビジネスは、山内の個人的な趣味の延長線上にあった。一番の上客は彼自身だと陰口をたたかれたものである(彼の浮気は有名で、妻にさえ知られていた。彼女は素知らぬ顔で無視していたけれど)。
出典:ゲームオーバー(1993年7月26日発行)

 また、ずいぶんと生々しいな!

 本書はまるで小説のようなやたら細かい背景描写や心理描写が特徴的なノンフィクション作品であり、ラブホテル事業に関する記述もご覧の通りだ。あろうことか山内社長(当時)が上客だったとか妻に浮気が知られていたとか無駄にプライバシーを侵害しているところに驚きを隠せない。

gameober.jpg
 ※石原慎太郎氏も推薦するゲームオーバー

 ハッキリ言って「これでよく任天堂が許可したな」と首をかしげざるを得ない内容である。いや、それもそのはずだったのだ。なぜなら訳者・篠原慎氏による「あとがき」に全てがひっくり返るくらいのとんでもないことが書いてあったのだから。

 これだ↓

ニューヨーク・マガジーンによると「任天堂のエグゼクティブは二年間にわたってシェフの取材に協力したが、本書の見本刷りを見てすっかりへそをまげてしまい、シェフによると『厳しい文面の手紙をFAXで送ってきて、任天堂が著作権をもつキャラクターのイメージを表紙に使うことはまかりならん』と断ってきたという。(中略)
任天堂のスポークスマンは、当社はべつに怒っているわけではないが、スーパーマリオが表紙になると、当社が本の内容を全面的に認めたことになるのでそれは差し控えていただきたいといったそうである。
出典:ゲームオーバー(1993年7月26日発行)

 なんと任天堂から認められていないことを堂々と告白しているではないか!

 つまり本書はどこまでが本当のことかわからない資料だったのである。まあ、よくよく考えるまでもなく、社長が個人的な趣味でラブホテルをつくったとか、ものすごい浮気性で妻にバレてるとか、まともな会社がそんな内容の本を公認するわけないのだ。しかもある意味これは僥倖(ぎょうこう)とも言える。たまたまその記述がとんでもなく下世話だったおかけで、これが任天堂の非公認情報であることに疑いの余地がなくなったからだ。

 それが何を意味するのかというと「任天堂ラブホテル」はルーツからして都市伝説だったということである。




◆山内家が手掛けたビジネスの可能性◆

 ただこのDavid Sheffなる人物。アメリカでは著名なジャーナリストであり、発行差し止めのリスクを冒してまでまったくのデタラメを書いたとも思えないのだ。

 そこで考えられるとしたら山内社長個人というよりも同族。つまり山内家の存在だ。任天堂研究家の山崎氏によると山内家は1950~60年代にかけて任天堂本体以外にもいくつかのビジネスを手掛けていたという。その当時だけでも下記のような子会社が存在したらしいのだ。

・日本ゲーム製造
・ダイヤ交通
・和多田印刷所
・サンオー食品
・博積園住宅
・山内任天堂
・任天堂商事

 したがってこれはあくまでも推測に憶測をかさねた飛躍論ではあるのだけれども、もしかしたら任天堂本体ではなくあくまでも山内家に関連する会社のひとつが当時、本当にホテル事業のようなことを展開していて、そのような話がたまたま「ゲームオーバー」の取材中、或いはインタビューのあいまの雑談なんかに聞こえてきたのかもしれない。それをDavid Sheff氏が体よく日本特有の文化として海外受けのいい「ラブホテル」と結びつけ、もっともらしいことを書いてそのまま発行してしまったのかもしれない......。

 と、まあ、何度も言うがこれはあくまでもこの都市伝説がまったくのデタラメでなかった場合に考えられる可能性の話だ。限りなく妄想に近い可能性の話だ。ちなみに任天堂マニア同士でこのような妄想に近い議論しているときが個人的には一番楽しい。笑。



 🐍🐍🐍


 いずれにせよ、任天堂は今日に至るまで「ラブホテルを経営していた」と吹聴しつづける書籍やネットメディア、Youtubeに対していっさい否定の声を上げてこなかった。それは否定するまでもないことだったからなのか、タイミングを逃してしまっただけなのか、或いは大穴として実は本当のことだから黙っているのか、我々には知る由もない。ただひとつだけ確実なことが言えるとしたらこの都市伝説のルーツはおそらく30年前の海外書籍によるたった数行の文章であり、現実にはそれを裏付けるだけの証拠足りえるパブリックな記録や、内部資料などはいっさい見つかっていないということだ。

 そして不思議なことに、必ずといっていいほど併せて語られるインスタントライスやタクシー事業については詳しくわかっているのにもかかわらず、なぜかラブホテルに関しては皆ただ信じているだけでその具体性は何ひとつ出てこない。皆ただ口を揃えて「やっていた」と言い張っているだけなのだ。もはや不思議を通りこして不気味ですらあるだろう。したがって筆者はこれからも問いつづけていきたい。真実を求めつづけていきたいのである。

 それはいつ、
 どこにあった、
 どんな名前のホテルですか?




orotima-ku1.pngこうなったらDavid Sheff氏に突撃するしかないのかっ!?



<参考サイト>
任天堂の歴史|任天堂アーカイブプロジェクト
日本にはなぜラブホテルがあるの? | nippon.com

<修正:2022/05/01>
 他サイトや文献への表現が少し言葉が強すぎたので訂正しました。

<追記:2022/05/04>
 英語版の該当箇所を確認。原文でも「LOVE HOTEL」表記でした。
FR40TbJaQAEi15.jpg
出典:Googleブックス
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コメント

記事ありがとうございます。ラブホテル経営を勝手に真実だと思っていた者です。
新しい証拠の発見がない限り真相は闇のなかですか。
ネットでは真実扱いされてばかりなので、「任天堂 ラブホテル」を検索したときにこの記事がトップに来ることを願います。

ラブホテルの話はそもそも知りませんでしたがgigazineに関してはまぁ…あまり信用できないサイトですね
以前「gigazineの倉庫が勝手に取り壊されたけど自分側は悪くない」と逐一記事で報告していたのですが
結局土地の権利を把握してなくて敗訴(現状地裁判決)して相手側への発言が悪かったこともあって滅茶苦茶印象悪いです

横井さん上司ラブテスター文句事件のイメージもあるんですかね

任天堂非公認=「どこまでが本当のことかわからない話半分で読むべき資料」というのは言い過ぎだと思います。ジャーナリズム全否定になります。

件の本が外国の人が書いた物となると、それを翻訳した人がニュアンスでそう解釈しただけで元は別のものという線もあったりするんでしょうかね?

12917 さん
こちらこそ書くきっかけとなったので感謝します。ありがとうございます。

12918 さん
特定サイトをわるくいう意図はなかったので、言葉がつよすぎたかもしれません。ちょっと反省。

12919 さん
ラブテスターとラブホテル。ラブつながりですかー。

12920 さん
ちょっと言葉が強すぎたかもしれません。表現を訂正させていただきます。

12921 さん
原文を当ってみる必要があるかもしれませんね。ご指摘ありがとうございます。

こういう話は書いたもの勝ち感があるから難しいですね。
わざわざ否定するようなものでも無いですし。

これ、やってたからといって何か問題でも、という話でもありますね。

エロに関わるものは下賤だ、だから任天堂も下賤なんだ、とでも言いたいんでしょうか

12925 さん
歴史は勝者がつくると言いますかね。任天堂さんも今さら否定するのも変だし、ただひたすら黙っているのかもしれません。

12926 さん
この記事をそういう風に読み取るということはあなたが偏見をもっている可能性がありますね。今回はたまたまラブホテルだっただけで、タクシーだろうがインスタントライスだろうが、証拠がなかったらやってないんじゃないかと思うし、証拠があればやってたんだなあと思う。それだけです。

新電子立国は新電子立国で「インターネットの前身であるARPANETは核戦争に耐えられるネットワークのために作られた」という都市伝説の元になっているので資料の信頼性って難しいですね。

1995年の「ゲーム批評 vol.4」の中で、任天堂の歴史として「ゲームオーバー」の内容を劣化パクリした漫画が掲載されており、そこでもラブホテル経営をしていたという記述があったのが、現在まで続く誤解を広める要因になっていると思います。

スーファミが出てすぐ位の頃に世間話として聞いた記憶があるだけでソースが提示出来るようなものではありませんが、私が聞いたのは「業務用のファミコンボックスをラブホテル中心に設置していたのが話題になっていたが、いつの間にか任天堂がホテル経営という話にすり替わっている」というものでした。実際にファミコンボックスとラブホテルを結びつけた文言は各所で見られるので、まあまあ信憑性あるかなと思っています。

前回コメントをさせていただいた者です。
詳しくまとめて下さり、有難う御座います。
私も事実が知りたくて、それはどんなホテルだったのか、気になっております。
海外にも任天堂ファンは沢山いらっしゃいますし、もし実際そのホテルがラブホテルではなかったとしまして、動画などで間違って広まってしまうのは、あまり良い事ではないと思いました。
任天堂の歴史や海外への挑戦の話など大好きで、実際当時関わっていた方が語らない限りはわからない事と思いますが、事実を知りたいです。
博物館が完成されたら、ホテル以外に新たに知る事もありそうで、楽しみですね。

David Sheff氏はフェイスブックやっていてコメント欄も開放していますね。

12928 さん
新電子立国はファミコンカラーに関する代表的デマである「プラスチック安価説」を広めた張本人でもあります。問題の多い資料ですねえ。

12929 さん
1995年の「ゲーム批評 vol.4」ですか。チェックしてみますね!

いったりかったり さん
たしかに業務用ファミコンを置いているラブホテルが多かったようですね。その関連もあるかもしれません。業務用ファミコンの販路がどうだったのかわかりませんけど、ラブホテル経営会社と直接取引をしていた可能性もあいますし。

12931 さん
ありがとうございます。資料館が楽しみですね。

12932 さん
フェイスブックですかあ。一応見てみますね。


著者のシェフ氏は、NYタイムズ他に多数執筆しており、TIME誌の「世界で最も影響力のある人物」にも選ばれたとのことで‥‥
専門の訓練を積み、かなりの実績を持つジャーナリストであることは間違いなさそうですが、一方で本書はあくまでアメリカ人から見た任天堂像がテーマです。

自分はかなり前に読破しましたが、北米での荒川NOA社長のファミコン普及までの奮闘ぶり、テトリスをめぐる旧ソ連・多国籍企業との息詰まる版権獲得の駆け引きなどは、非常に読み応えがありました。
一方日本での取材の経緯は結局、著者に直接コンタクトを取って確認するしかないのかな、とも思いました。

なお、90年代の日本の大手週刊誌(文春だったような記憶が‥‥)に、「会社を出た山内社長は、車で秘書と彼女のマンションに一緒に向かい、2時間ほど室内に消えた後で彼だけが下りてきた(追跡写真複数枚)」という記事があったことは、強烈に覚えています。
ですのでラブホテルは云々は別として、「山内の浮気癖は有名で、妻にさえ知られていた」という記述に関しては、日本メディアでも一つ状況証拠が存在したことは事実のようです。

「ゲーム・オーバー」は90年前半、あまり表に出てくることのない任天堂の内部事情がたくさん書かれていて、影響力のある本でした。

しかし、現在となっては、明確に間違っている部分や創作が混ざっていることが判っています。

たとえば、宮本茂さんに「ゲームを作ってほしい」と山内社長が頼むシーンがわりと丁寧に描かれていますが(P50~51、P107など)、これは完全に作り話のようです。

宮本茂さんがゲーム作りに関わるようになったのは、横井軍平さんが(これからのゲーム作りには絵描きがいるという考えから)宮本さんを引き入れたから。
これは宮本さんと横井さん両方のインタビューで話が一致しています。

いくらリアリティもって描かれたシーンだとしても、当人の言葉をさしおいて、著者を信じる理由はないかなー、と判断します。
(当人たちが嘘をつくような、あるいは勘違いが生まれるような場面でもありませんし)

有名な話ですがアメリカには日本で言うラブホのようなものはほとんどないって言われてますよね。そのほとんどない物の名詞を出したとしても読んだ人は何それ?となると思われます。なので原書ではほかの表現か使われ翻訳の時改変された表現に成ってると思うんですよね。原文はナンと表現されてるんだろう?

12941 さん
その日本の大手週刊誌が気になりますねえ。

貝 さん
それはシーンは忘れていました。もう一度、読み返す必要がありそうです。

12943 さん
原文にあたりましたので、追記しておきます。ちなみに原文もLOVE HOTELでした。

12926さんへのオロチさんのコメントについてですが、
12926さんはこの記事についてではなく、うわさを流している人に対して
言っているのではないでしょうか?

ここに限らずネットだとその手の勘違い結構ありますね
同調したつもりが言葉足らずで批判したように受け取られちゃうっていう

もしそうなら大変失礼しました!
敏感になってしまってすみません。^_^

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