難解なファミコンソフトの広告文句 10選
2022年06月11日10:03
ネタ・コラム

前回の記事「当時の広告文句からファミコンタイトル当てるの不可能説」はいわば入門編でした。ファミコンソフトの広告に謳われる宣伝文句の特徴や、その時代背景をくわしく解説しながら紹介したので、あえてメジャータイトルばかりを選んだのです。したがって「答えがわかった」なんてひともチラホラいたんですよね。
だから今回はとことんマニアックに。かつ趣深いものを厳選させていただきました。クイズ形式で全10問です。さっそく行ってみようッ!
とはいえ、まずは有名どころから。
以下の広告文句からファミコンタイトルを予想してみて下さい。
謎を解けるか。
1億人。
これはさすがにわかっちゃうかなあ。
あの大物タレント映画監督の事実上「処女作」という呼び声の高い、
しかも本人が発売日前日に逮捕されちゃったっていう曰く付きの、
しがないサラリーマンの悲哀と夢を描いた冒険ファンタジー。
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答えはこれだ。

たけしの挑戦状!
1986年12月10日にタイトーより発売された異色アクションゲームで、前述のとおり、よりにもよってたけしは発売日前日にフライデー編集部を襲撃して逮捕されるという前代未聞の事件を起こしているんですよね。しかしテレビCMこそ中断されたものの、ソフト自体の発売が中止されることはなく、ファミコン雑誌は何事もなかったかのように攻略記事を掲載しつづけていました。
描きなぐられた真っ赤な油絵?みたいなバ背景が80年代っぽいよね。
つづいてはこちら。
陽気な超能力者は、
陰気な敵に会うと長生きできぬ。
この、意味がわかるようで
ぜんぜんわからない文章。笑。
超能力者ってところが最大のヒントかな。
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答えはこちら。

星をみるひと。
これは簡単だったかも。タイトルは「星を見るひと」でも「星をみる人」でもなく「星をみるひと」っていう漢字+ひらがなのバランスが絶妙ですよね。私はこういうゲーム画面が大きくフィーチャーされている構図が大好きです。
次はこれだ!
こんなの有りか?!
掟やぶりのニュータイプ。
これは筆者がこの説を思いつくきっかけとなった広告です。
つまり、それほどまでにイメージがかけ離れているってこと。
シンプルにどこが掟(おきて)やぶりなのか
よくわからないんだよね。笑。
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答えはこれだ!

ロマンシア。
1986年10月6日に発売されたPCゲームからの移植作。超極悪難度のクソゲーとして有名。自力クリアした人間は日本で数えるほどしかいないと言われたファミコン版ですら、PC版より簡単になるようアレンジされたというのだから驚きです。まあ、そういった意味で「掟やぶり」なのかもしれないけれど。
次はこれ。
買わないやつは
日本を去れ!
いやいや。
むちゃくちゃ言うな。笑。
どんなけ上から目線やねん。
ある意味、これがヒントかもしれないが......。
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答えはこれだ。

聖飢魔Ⅱ。
っていうか「せいきまつ」で「聖飢魔Ⅱ」が変換されたよ。すごいね。今のパソコン。笑。デーモン閣下というキャラクターだから許されるコピーですよね。コピーというか台詞か。ともかく、何を隠そうこのソフトは私が小学生のときに親に買ってもらった数少ないファミコンソフトのひとつで、非常に思い出深いゲームなんですよ。親!なぜこれだったんや!笑。
久々にやりたくなってきたじゃないか......。
次は超難問。
愛を走れ。
かっこいい。笑。
普通にかっこええですやん。
「てにをは」をあえて「を」にするとは。
愛へ、愛に、でもなく、愛を、ですから。
愛を走れ......。
シンプルながら深みを与えてますよね。
まあ、シンプル過ぎてクイズとしては難しくなってるんだけども。笑。
愛のために走るゲームってことかな?
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答えはこちら。

エッガーランド。
ディスクで出ていた一画面パズル物です。ぜんぜんイメージと違いましたか。笑。ファミコンには1987年1月29日に発売された本作をはじめ、『エッガーランド 迷宮の復活』(1988年8月9日)、『エッガーランド 創造への旅立ち』(1988年10月18日)、『アドベンチャーズ オブ ロロ』(1990年1月6日)、『アドベンチャーズ オブ ロロⅡ』(1990年12月26日)と、実に5作品もリリースしている隠れ人気シリーズ!?
先日もswitchのファミコンオンラインで息子が一生懸命やっていたなあ。
折り返し地点の6問目だ。
なんだ、これ!
おつむがいたい。
こんなん、絶対わからんっしょ。笑。
でも頭がいたいってことは、
頭を使うゲームなのかなってこと
くらいは予想できますよね......。
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答えはこれだ!

きね子!
ディスクで発売された動く絵合わせパズルゲームですね。ぐねぐね曲がったチェス盤みたいな黒と白の市松模様が何重にもかさなっていて、おつむというより目が痛いデザインとなっています。まあ、実際のゲームも絵がそろうまではこんな感じだもんなあ。笑。
つづいてこちら。
ごっついで。
さっきから難問すぎるだろ。笑。
というか、元々そういう説ですからね。
広告文句でファミコンタイトル当てるの不可能なんじゃね?
っていう説ですから......。
ハッキリ言ってこのタイトルはマイナー過ぎて
答えを聞いてもピンと来ないかもしれません。
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答えはこちら。

マグナム危機一髪!
元々は副題にもなっている「エンパイアシティ-1931」という名前のアーケードゲームの移植作らしい。でもこのゲームをやっているというひとの話はまったく聞いたことないんですよね。少なくとも私の周りでは話題にのぼったことすらありません!
まんなかの文章もいいですね。
並みのシューティングじゃもうつまらない。
そう、これは撃ちまくり
ショッティング・ゲーム
(どや顔)
みたいな。笑。
残り3問だよ。
これは、キミたちが、
はじめて出会う愛と勇気の
ファミコンドラマ
愛と勇気がテーマなのかな。
アンパンマン的な?
ちなみに3行目。
ファミコンドラマは
ドラクエのタイトルロゴみたいな
真ん中が奥のほうへ湾曲しているような字体です。
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答えはこちら。

小公子セディ。
ね、「ファミコンドラマ」がドラクエのロゴみたいですよね。というか、この記事のクソゲー率高すぎだろ!笑。
小公子セディの本編は知らなくてもこのゲームの存在は知っているという読者の皆さんも多いはずです。まあ、家庭教師が大嫌いになりたいひとにはお勧めのゲームではあるかな。
次はこれだ!
強!難!
児童幸福
漢字ばっかり。笑。
逆に、これが最大のヒントになるのかな。
つまり漢字の国に由来するゲームってことで。
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答えはこれだ!

キョンシーズ2!
続編ではないのに「2」っていうファミコンではありがちなやつ。笑。それにしても流行ってたよなあキョンシー。小学校のころよくキョンシーごっこしたもん。「勅令うにょうにょ」っていうお札書けたし。笑。これはそんなキョンシーが題材になったゲームだったのだが、例によって御多分にもれず、基本ノーヒントの極悪クソゲーとして有名です。
最後はとっておきのやつを用意しました。こちらです!
面白さがピリリッ。
なるほど辛口ソフトだ。
先に言っておくと、びっくりするくらい
ゲーム内容に1㎜も関係ないからね。笑。
べつに難易度が特段高いわけでもないし、
むしろ慣れてくれば数十分で全クリできます。
少なくとも筆者のイメージとはぜんぜん違いました。
ものすごく遠いけど「辛口」っていうのが
ちょっとヒントになるかなあ......。
ものすごく遠いけど。
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答えはこちら。

まさかの火の鳥!
なぜ、こんなコピーつけたのって感じなんですけど、むりやり解釈すると辛口→口から火が出るほど辛い→火の鳥、みたいな。笑。
真面目にいうとコナミの広告は発売点数が多いためなのか、数タイトルまとめて宣伝するパターンが多くて、これもそれの流れを汲んでいるのだと思われます。つまり、キャッチフレーズがひとつのタイトルに限定できないので、どうしてもフワフワしちゃうのですよ。だからこのようなミスマッチが生まれてしまう。
まあ、そこがいいんだけどね!笑。
皆さんはどの広告が印象に残りましたか。今回は検証ではなかったんだけれども、さいごに一言でまとめるならば「難解な広告文句のクソゲー率は異常」かな。笑。
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