◆密度の高い一冊◆いよいよ10月5日に「非売品ゲームソフトガイドブックGOLD」が発売される。

・
非売品ゲームソフトガイドブックGOLD(ゲームラボ選書) 単行本(ソフトカバー) – 2023/10/5(Amazonリンク)著者は非売品ゲームコレクターで知られるじろのすけ氏。
ゲームカタログ本ひしめくなか、本書はあくまでも「非売品」にこだわり、かつ「非売品」という言葉を柔軟に解釈。「売ってないもの」はもちろんのこと
「売ってたけどぜんぜん出回らなかったもの」や
「オマケや特典など単体では買えなかったもの」などマニアックで他の書籍ではなかなか扱わないものを可能な限り詰め込んでやろうという意気込みが伝わってくる内容となっている。
ゲームラボ
公式Xによると
「今回、ページ数が多く、さらに1ページの掲載点数も多く密度が高くなっています。これまでの書籍の中でも、まず間違いなく一番手数がかかっており、作業が終わらないかと思いました…。」とのことだ。
◆ある意味「集合知」◆さっそく目次を見てみよう。

ファミコンから始まって任天堂据置機、携帯機、セガ、PSシリーズ、その他の機種、ニッチな世界までとにかく幅広い。
なかでも注目すべきは「一点集中型コレクターの世界」というコラムだ。
これは私オロチのページ ※著者の許可を得ています 私オロチが寄稿させてもらったファミコンショップシールをはじめ、BAD君さんによるファミコン周辺機器、麟閣さんによるディープすぎるパチモノ、市長queenさんによるスクウェアグッズ、カートンダンボール、コアラさんによるMOTHERグッズ、GeeBeeさんによる細かすぎる携帯ゲームのコレクションの数々が一点集中型コレクターならではのディープな視点により解説されている。
また、それだけではなく資料・情報協力者としてご覧のようなコレクターや研究者の皆さんが名を連ねており、現物はもちろんその知識を惜しげもなく提供している。

もちろん本書はあくまでも、じろのすけさんの貴重な非売品ゲームコレクションが中心ではあるのだが、ある意味
コレクターの集合知とも言えるのだ。
◆特典は非売品バージョン!?◆著者の「非売品」へのこだわりはこんなところにも現れている。
←左が通常版 右が非売品版→ 非売品バージョンだ。ひときわ高級感のある黒×金のデザインで裏表紙には本来バーコードや定価が記載されているスペースに「非売品」の文字がでかでかとプリントされている。
といってもこれは「非売品ゴールドバージョンカバー」であり、ゲームラボ公式Xによると以下の店舗で本書を購入すると特典としてもらえるものらしい。
・書泉ブックタワー
・BEEP秋葉原
・家電のケンちゃん
・ヨドバシ.com
・わんだ~らんど なんば店
・喜久屋書店 仙台店
・ブックファースト 新宿店
・MARUZEN&ジュンク堂書店 梅田店
・ゲームショップ1983
・三才ブックス 通販
ただし「少量生産のため配布状況などは各店舗にお問い合わせください」とのことだ。
◆まさに道楽の極み◆最後にちょっとだけ語らせてもらいたいのだが、じろのすけさんとネット上で知り合い交流をもってかれこれ15年くらい経つだろうか。印象的な言葉がある。彼は事あるごとに
「コレクション活動は道楽」と言いきっているのだ。これだけ海外流出だの文化保存だの叫ばれる昨今でもその姿勢をつらぬいている。それはある意味で誠実だと思うのである。
ぶっちゃけゲームコレクター界隈・レトロゲーム界隈というのは一枚岩でない。
まず大前提としてコレクターというのは
欲のカタマリであって、とにかく集めたい。集めたくて仕方ないという欲が抑えられない蒐集欲のモンスターみたいもんなのだ。そんな欲の強い人間たちが一枚岩なわけがないだろう。笑。またコレクターのみならず様々な人間が様々なジャンルにおいて様々な目的で活動しておりそこには当然、利害関係が生まれる。
じろのすけさんはそんな一癖も二癖もある人間たちに可能なかぎり声をかけ、彼らのコレクションや知識を一冊の本にまとめあげてしまった。それを成し得たのは彼の「道楽」と言い切る自分の欲に忠実な姿勢、つまり
「コレクター道に誠実な姿勢」によるところが大きいと思う。そんなことは今まで誰も成し得なかったのだから......。
そういった意味では本書はまさに
「道楽の極み」とも言えるのだ。
というわけで本書はオールカラー。
208P。定価2420円(税込)。
10月5日発売です。

・
非売品ゲームソフトガイドブックGOLD(ゲームラボ選書) 単行本(ソフトカバー) – 2023/10/5(Amazonリンク)
|  | 買ってネ! |
|
- 関連記事
-