ファミコンにはびっくりするぐらいの値段がつくものがあるけど、それはゴールドカートリッジだったり、限定品だったりする。でも今から紹介するソフトは非売品でもなければ限定品でもない。

「谷川浩司の将棋指南II ディスク版」はポニーキャニオンより発売された将棋ソフトである。ROM版とDISK版があるが、問題なのはDISK版のほうである。
同ソフトのDISK版はA面にふつうの対戦将棋が、B面には次の1手と詰め将棋が入っている。しかしそのB面の詰め将棋のほうが、当時、新しく書き換えられるというサービスを行っていたのだ。それがいわゆる
新版というやつだ。
新版はファミコンにプレミアがつき始めた再評価時代の初期には、まだマニアの間でもあまり知られていなかった。その理由は当時、このソフトをやっていたのはたいてい僕たちの親の世代であり、さらにその中で、わざわざ新しく書き換えるようなひとはさらに少なかったと推測されるためである。
またB面書き換えという特殊な販売方法が、ますます再発見を遅らせたのは言うまでもない。
どれだけ数が少ないかと言うと、某ネットショップで
250万円で売られてると言ったら早いかな。
※サムネイル画像 店側にしたら客寄せマスコット的な存在なんだろうけど、驚きの値段だ。250万円のファミコンソフトといえば「
Nintendo World Championships 1990」が記憶に新しいけど、もしかしたら意識してるのかもしれないね。
新版は最近オークションにも出ていた。まあまあそれなりの値段だったよ。
<オークション>
・書換専用「谷川浩司の将棋指南Ⅱ・新版」
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