そもそも僕が秋葉原へ初めて行ったのは大学生のときで、1997,8年くらいだろうか。そのころ僕はJAZZ研究会なんていうお洒落なサークルに所属していた。なぜか部長が極度のキーボードマニアで「ヴィンテージ物は東京でしか修理できない」なんていう
訳のわからない理由から、サークルの皆と東京に繰り出したとき、秋葉原に寄ったのが初だったと記憶している。
そのときの忘れもしない出来事といえば、あの
プレミアソフトの代表格である
サマーカーニバル’92 烈火がなんと箱説1200円で売られていたことだ。まだプレ再評価時代みたいな時期だったので、どこの店も、何にどんだけの値をつけていいのか、よくわかってなかったのかもしれない。僕は小躍りしながら買って帰ったと言いたいところだけど、なんと
ほぼノーリアクション・・・
むしろ「これ持ってないけど、
ちょっと高いな・・・」みたいな反応だった。アホか。買えっ!ああ、あのときに戻りたい。本当に僕は何も知らなかったのだ。(店もね)
そんな話ならいくらでもあるんだけど、もう1つ忘れられないのは
百の世界の物語。これもまた
プレミアソフトの代表格で、僕が10代の大学生だったときの話。ファミコン集めを意識し始めたころだったかな。
すごいマイナーな地元のゲーム屋に箱説300円くらいで置かれていたこいつをみつけたのだが、他にも同じようなファミコン後期の作品が30本くらい売られていて、あくまでもその1つに過ぎなかったって感じだった。で、とにかく持ってないソフトを買おうってなったのだ。しかしそこは貧乏学生。全部買って帰るという荒業はできないので、5本くらいをピックアップした。残念ながらその中には、百の世界の物語は含まれなかったが、まあ最初だから大目に見てやって下さい。
数日後、僕はまたその店に足を運び、5本くらい選んだ。そのとき、百の世界の物語をその5本に入れようか一瞬迷ったのだ。時間にしておよそ0.5秒。
「これ、持ってないけど、よく見かける気がするし、今回はやめとうこう・・・」って、アホか!そのあとお前は、こいつを
ショーケースの中でよく見かけることになるんだってば!頼む。買ってくれ!
そして数週間後、その価値を知った僕が慌てて店に戻ったときには既に遅し。百の世界・・・だけが見事に姿を消していたのだ。おそらくその価値を知る第三者が、鼻の穴を広げながら買い去っていったに違いない。うーん、くやしい!
結局それぞれ僕は数万円をはたいて、数年後に購入することになるのだが、その悔しさたるや筆舌に尽くしがたい。いずれにしてもこの2本は僕にとって、もっとも
因縁深いソフトであることは間違いない・・・
そんなこんなで僕は21世紀を向かえ、とあるパラダイスを発見するのだった。
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