21世紀はじめ僕が見つけたパラダイス。それはまだ参加無料だった
yahoo!オークションである。僕はそこで重複してるものをまとめ売りなどし、そのお金で自分が持ってないものを買い求めたのだ。それは魔法のリサイクルだった。みるみるうちに僕のファミコンの贅肉が新たな細胞へと生まれて変わって行くのだから最高である。便利、カンタン、気持ちいい!
しかし毎日バカみたいに東海エリアの玩具屋をまわった日々、未知なるファミコンを発見したときの喜びを
思い出すと、なんだか味気ない気持ちにもなった。それはあまりにヒマだった僕だけの特権だったはず。しかし
オークションの前では皆、平等。むしろお金持ちが、さらにファミコンを集めやすくなっただけの話だ。
一方、貧乏な僕は有料化とともにyahoo!
オークションをやめてしまった。月々300円が払えなかったわけじゃなく、引越しによるネット環境の変化が原因だった。それからファミコンが20周年を迎えるまで、一体僕は何をやっていたのか、今となってはあまり憶えていない。そして某ゲームメーカーに営業として就職するのだった。
気がつけばファミコンメモリアルイヤーである2003年。僕のファミコンコレクションは通常ROMコンプまで
残り3本になっていたのだった。
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