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よく考えたらちょっと変なファミコンタイトル大賞 5選

 よく考えたらちょっと変なファミコンタイトルってあるよね。(サブタイトルも含む)たとえば『熱血高校ドッヂボール部サッカー編』とか。そこは素直にサッカー部でいいじゃんっていう。(GB版はサッカー部となったが)
 
 ということで数あるファミコンソフトの中から5本選んでみたよ。さっそく行ってみよう!



Entry NO.1
 『アルゴスの戦士 はちゃめちゃ大進撃』(テクモ/1987)

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arugosunosenR.jpg


 選考理由:大して“はちゃめちゃ”じゃない(笑


 カセットのラベル絵は少しはちゃめちゃ感が出てるものの、動画を見ていただければわかるが、ゲーム自体は武器がヨーヨーってこと以外は、グラフィック、BGMともにむしろ硬派な印象を受ける。それどころか、どことなく哀愁が漂ってないだろうか。

 参考動画:


 『アルゴスの戦士』はもともとアーケードゲーム(参照)であり、はちゃめちゃ大進撃というサブタイトルはファミコンへ移植される際につけられたものだと思われる。

 しかしながら、気持ちだけが先行してしまったのか、ファミコン版にはちゃめちゃ感は皆無であり、なんなら“大進撃”感もない(笑




Entry NO.2
 『SPYvsSPY』(ケムコ/1984)

spyvsspyG.jpg


 選考理由:“vs”を「アンド」なんて普通は読めない


 もともと同タイトルのアメコミをゲーム化したもの。洋ゲー出身らしいキャラデザや、やたら憎たらしい動き(クククとか)は当時何も知らなかったファミコン少年たちの目にも新鮮に映っただろう。
 ファミコン版はケムコが出していたが、実は設定がかなりアブナイことでも知られている。

 以下、説明書より引用

 「ゲーム界の大元締“ジンテンドウ”が、新型のディスクシステムの開発にせいこうした。ゲームメーカーのケムコはヘッケルを、トムコはジャッケルをスパイとして送り込むことを計画した。きみはスパイとなり頭をつかいながら、有効にワナをしかけて敵より早く、設計図・パスポート・お金・カギを発見し、カバンにつめて脱出しなければならない」


 あきらかに任天堂だし(笑
 っていうか、ただの泥棒じゃん・・・・・・

 いずれにしても、このソフトのせいでファミコン世代は“VS”という文字を見ると脳内で一旦「アンド」と読んでしまい、そのあと「タイ」なり「バーサス」なりに変換するという、面倒なクセがついてしまったと言われている(ホントかよ(笑)




Entry NO.3
 『帰ってきた! 軍人将棋なんやそれ?』(ソフエル/1990)

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 選考理由:なんやそれって、なんやそれ?

 この「なんやそれ?」という自虐的なノリツッコミは、軍人将棋というマイナーな題材を取り上げたことを逆手にとったネーミングと言えなくもないが、よくよく考えると“帰ってきた”という部分も意味不明である。

 どこから帰ってきたのか。そもそもどこへ行ってたのか。昔は軍人さんが帰ってきたら盛大に祝ったそうだが、まさかそんな意味でもあるまい。このゲームには5つの世界があり、それぞれストーリーが用意されているが、どれも関係なさそうだった。案外、昔からある遊びがファミコンに帰ってきたぞという程度の意味なのかもしれないが・・・・・・

 個人的にはソフエルさんには第2弾『帰ってきた!中将棋 なんやそれ?』、第3弾『帰ってきた!大局将棋 なんやそれ?』と、マイナー将棋路線を突っ走っていってほしかったのだが、ついに、それらが実現することはなかったという・・・・・・(大局将棋は無理か(笑)




Entry NO.4
 『スプラッターハウス わんぱくグラフィティ』(ナムコ/1990)

splattergouseG.jpg


 選考理由:わんぱくにも程がある・・・・・・

 本作はもともとアーケードゲームであり、当時その残酷な描写が話題になったというが、ファミコンに移植する際にあたって“コミカルホラー”という味付けをされ、そのような描写は大幅に修正された。
 “わんぱくグラフィティ”というサブタイトルもそのときに付けられたものだと思われる。

 ただしそれでも当時の(アーケード版を知らない)ファミコン少年たちにとって本作は衝撃的だったようで、20年以上経った今でも、トラウマゲームとして『スプラッターハウス』の名を挙げる御仁は少なくない。


 参考動画:


 ほんと、わんぱくにも程があるよね。




Entry NO.5
 『ノウス&サウス わくわく南北戦争』(ケムコ/1990)

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 選考理由:わくわくしながら戦争してる奴なんていない

 
 本作は1989年にInfogrames社が開発したシミュレーションゲームをケムコがファミコンに移植したものである。もともとコミカルなゲームデザインだったそうだが、この日本版のみ名づけられたこのサブタイトルはお手軽過ぎるだろう。南北戦争なんか日本の戦争じゃないし、今から150年前だし、関係あるひとなんていないかもしれないが戦争は戦争なのだ。

wakuwakunabokusaR.jpg

 ただしそんなこと言い出したら『三國志』や『信長の野望』だって戦争だ。実際に何人もひとが死んだだろう。でも、これらが『わくわく三國志』や『わくわく信長の野望』だったら2回転くらいズッコケけることができる。

 世の中にはわくわくしていいことと、わくわくしちゃいけないことがあるようだ・・・・・・



 ということで僕のエントリーは以上である。
 さあ、つづいては君のエントリーだ!


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