<知恵袋>
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よく昔ファミコンカセットの裏に名前を書く人がいたと思いますが、なぜ全国的に名前を書く習慣が広まっていたのですか? この質問を見つけたとき正直何もピンとこなかったのだが、逆に“ゲームソフトに名前を書く習慣が廃れた”と仮定して、その理由について考えてみるとなかなかどうして、じつに意義深いものがあったのだ。
そこで今回は、いろんな意見を参考にしつつ僕なりにその理由を8つにまとめてみたよ!

ファミコンの中にはわざわざ裏ラベル等に名前を書くスペースを設けてるソフトがあった。64にすらあるという。しかし光ディスク媒体が主流となった現代では、そもそも名前を書く場所がないのだ。ディスク前面はたいていラベル印刷されてるし、だからといって
裏面(虹色に光ってるほう)に書くのは愚行以外何物でもない。
考えてみてくれ。ファミコンカセットの端子部分に名前を書くやつなどいただろうか?
光ディスク媒体が主流になると同時にとある行為も廃れていった。それは“裸ソフトの貸し借り”である。カセットと違って光ディスクは非常にデリケートなのだ。ケースがなければただの円盤。軒先に吊るし鳩除けにするか、おでこに貼って
お医者さんゴッコするしかない。
かと言ってケースに名前を書いてるやつもあまり見かけないが・・・・・・
一方、携帯型ゲーム機の主流はいまだにカセットROMであるが、現代人は学力、運動能力のみならず、視力まで低下傾向にあると言われており、それに比例してカセットROMは小型化の一途をたどる。したがってそのような、あまりにも小さなキャンパスに名を書き記す行為などもはや達人レベルであり、たとえそれができたとしても判読はまず不可能だといえるだろう。
タマネギの本体を探し求め皮をむき続けても意味が無いように、ゲームソフトに名前を書き記そうとしても意味は無い。なぜなら
誰も書けないし読めないからである。
最近はゲームソフトを“売る前提”で購入する輩が多い。名前入りだと査定額に響くのだ。また中古ゲーム屋にしても新品より中古を売ったほうが利益率が高いというケースがあり、積極的に買い取りを行っているのが現状だ。
もちろんファミコン時代にも中古ゲーム屋は存在したが、そのようなところにゲームソフトを売るのはあくまで止むを得ない事情があった場合のみであり、多くのファミコン少年たちは所持し続けることも購入目的の1つと考えていた。
しかしネットオークションの普及や、価値観の多様化などに伴いそのような意識は急速に薄れていった。もはや
ゲームソフトの所持数=クラスの人気度という時代は終わったのだ。
昔はいい年こいた大人であろうとあらゆる物に名を記した。たとえば書籍を購入したら必ず奥付あたりに蔵書印を押したものだ。それは盗難防止というよりも儀式的なニュアンスに近い。つまり
物を大切にする日本人の精神の顕れと言ったところか。
しかし現代はそのような行為はスタイリッシュじゃないとされている。小学校のときパンツに名前が書いてあることが発覚すると、盛大にバカにされたものだ。おまえ、パンツなんて、どうやって失くすんだよwww、バーカバーカwww
だが今の私なら言える「パンツを失くしたら、しまむらに行けばいい。破れたらダイソーに行けばいいのだ」と。
たとえ名前が書いてあろうとも盗む奴は盗む。公園のベンチでさえ、ある日突然、消え失せる時代である。盗人に節操を求めるのもおかしな話だが、果たして日本の平和ボケが過ぎたのだろうか、今ではもう名前が書いてあるゲームソフトなど
逆に「盗む価値があるよ」とアピールしているようなもの。
さしずめJ-POPお得意のフレーズ“私はここに居るよ”状態である。
小野小町は絶世の美女と称されているが、現存する肖像画のほとんどは後姿であり、ご尊顔を拝むことはできなかった。それは描けなかったのではなく“描かなかった”のだ。そして現代になっても日本人は隠匿こそ美徳だと言わんばかりに、フェイスブックでは偽名を使い、ツイッターでは美少女アニメ顔。宝くじで高額当選したところで記者会見を開くわけでもなく、しまいには匿名のまま莫大な金額を寄付する始末(それはいいじゃん)。
だが
ファミコン時代はまさにバブル景気の真っ只中、隠匿だの美徳だのセンチメンタルなこと言ってたら札束の浴槽には飛び込めなかったのである。カバンにはでっかくシャネルのマーク。ファミコンソフトにはでっかく自分の名前。恥ずべきことなど何も無い。そう、バブルが崩壊するまでは・・・・・・
回答8 だってオラ、DQNネームだから・・・・・・
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光宙と書いて“ぴかちゅう”と読む。世歩玲と書いて“せふれ”と読む。これらはあくまで例であるが(実在しないことを祈る)、このような奇抜な名前を持つ子供が多くなったのは事実であり、彼らが物心ついたとき、ゲームをするような年代になったとき、自分の名前に対してどのような気持ちになるかは容易に想像できよう。
彼らは言う・・・・・・
「僕たちは名前を書くのが恥ずかしいんじゃない。
既に名前が恥ずかしいんだ!」と。
以上。
もちろん全部ネタですから! 細かいツッコミとか無しで(笑
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