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FFシリーズ屈指の謎「つるぎざき」その切なすぎる真相が判明した!!

<謎の隠れキャラ>

 FFファンの間でもあまり語られることのない謎がある。ファミコン版『ファイナルファンタジー3』※1に登場する隠れキャラ「つるぎざき」の存在である。

turugisizkki01.jpg
 壁をすり抜けると、机に向って何かしている女の子が!?

 ギサールの村のとある場所に上のような隠し部屋があり、その中にピンク色の髪をした女の子が居る。彼女が「つるぎざき」だ。

 話しかけると彼女は以下のような台詞を口にする。

 turugisizkki02.jpg

「あたし つるぎざき。おてがみ いっぱい かくの!」

 この台詞のあと、「みなさんも おてがみ くださいね!」というスクウェア開発部のコメントが表示され、会話は終了する。

 『FF3』発売当時から、偶然このキャラクタを見つけたファミコン少年たちの間で「つるぎざき」とは何者なのかという議論が繰り返されたが、このやりとりからわかることは以下のような点だけだった。


・「つるぎざき」は女の子

・お手紙をいっぱい書いていた




 やがて、彼女が実在する熱狂的なFFファン※2らしいということがわかってくると、当時、スクウェアへファンレターをたくさん出していた彼女のことを知った開発部が、遊び心で登場させたのではないかという見解が「ほぼ正解だろう」ということになった。

 羨ましいな。手紙なら僕も送ったことあるのに。なんて思ってたひともいただろう。なんなら「俺もどこかにいるんじゃないか」と、いまだに『FF3』をやり続けているFFファンがいるかもしれない。(安心してくれ、君はどこにもいない!)


 そして現在、FFシリーズは日本を代表するRPGとして不動の地位を築きあげ、彼女はそんなFFシリーズに登場する唯一のファンとして伝説的な存在となったのだ・・・・・・



<疑問点>

 しかしここで1つの疑問点が浮上する。

 いくら、いろんなことがおおらかだったファミコン時代だからと言ってFFシリーズは当時、すでに『ドラクエ』と並ぶRPGの2大看板だったはずである。

 このタイトルによってスクウェアは一流ゲームメーカーへのし上がったと言っても過言ではない。そんな大企業の開発部が、手紙をいっぱいくれたからといってただのファンをおいそれと隠れキャラにしたりするだろうか。
 

 それは下手したらゲームの世界観を破壊しかねない行為だ。

finalfantasy3.jpg
 『ファイナルファンタジー3』ジャケットより

 『FF3』はあのナーシャ・ジベリが関わった最後の作品であり、FFシリーズの中でも一番の名作だと評するファンは少なくない。また、長い間リメイク移植されなかったことでも有名なナンバリングタイトルである。(そのへんの事情はこちら参照)

 この作品がニンテンドーDSにリメイク移植されたのは、ファミコン版の発売から実に16年後の2006年なのだ。

 しかしそのDS版に「つるぎざき」を名乗る女の子は出てこなかった。その後に続いたiPhone版にも出てこない。ファミコン版を最後に「つるぎざき」という隠れキャラは削除されてしまったのだ。


 だがこの事実を逆に考えると彼女の存在の異質性が見えてくる。

 つまり「つるぎざき」という隠れキャラは“ファミコン版でなければならなかった事情があるのではないか”と考えることもできるのだ・・・・・・



<その意外な真相とは!?>

 そんな中、僕はついに「つるぎざき」について驚愕の真相を知ることになった。それは今から数年前――

 日本有数のスクウェアグッツサイト「デスクイーン区 -DEATH QUEEN WARD-」の区長queenさんから、その証拠となる画像をご提供いただいたのだ。しかしその内容があまりにも切なすぎて、ネタにするのをやめようと思ったくらいだった。その後、タイミングの問題もあり今日に至ってしまったわけだが、まあそんなことはいい。

 ついに時は来た。

 「つるぎざき」とは一体、何者で・・・・・・
 なぜ彼女だけが『FF3』の隠れキャラとして出演できたのか?

 その真相を物語る画像がこれだ↓


turugisizkki00.jpg
 ※区長queenさんより頂いた画像の一部
 ※プライバシー保護のため名前のところは黒塗りしてある



 これは当時スクウェアが編集・発行していたファン向け冊子である「TIMES SQUARE」1989年夏号の読者投稿ページ内のフォオグラ長谷川※3の「はがきばっかりかいてないで勉強しろ!」というコーナーである。
 そこには5枚ほどのはがきが掲載されている。それら全て「剣崎」と名乗る人物の投稿だった。そう、彼女こそ「つるぎざき」その人だったのだ!

 おそらく編集部※4としては、あまりにも熱心にファンレターをくれる(1日10通以上来ることもあったという)彼女に向けて、軽いツッコミのつもりでこのコーナーを特設したのだろう。

 しかしその後、彼女のとった行動は意外なものだった・・・・・・


 区長queenさんのページで、事の顛末が詳しく紹介されている↓

SPECIAL No.1 -つるぎざき伝説-
DEATH QUEEN WARD
 ※サムネイル画像クリックでリンク先へ

 なるほど、編集部はジョークのつもりだったにせよ、彼女に「もっと勉強しろ!」と言ってしまったことを後悔してたのか。そしてこの件はスクウェアで働くすべての大人たちを反省させたのだろう。


 かくして彼女は『FF3』に隠れキャラ「つるぎざき」として出演することとなった。

 それはスクウェアの謝罪の意だったに違いない。



<あとがき>
 
 一般ゲーマーの間では「つるぎざき」は"ただの隠れキャラ”ということで片付けられていた。FFファンの間でさえ“ただの運のいいファン”だと思われていたかもしれない。
 FFシリーズ屈指の謎でありながら、今まで誰もその真相を語ろうとしなかったのは、そのためなのだろう。

 しかしそこには想像以上のドラマがあった。そして、今の時代では考えられない、ゲームメーカーの“誠意の見せ方”があった。

 このゲーム史上稀に見る出来事を僕たちは忘れてはいけないと思うのだ。



<続報> 
FFシリーズ屈指の謎「つるぎざき」 ついに本人が真相を語る!!(2013年4月28日UP!




※1 『FF3』 …… 正式にはローマ数字の“III”だが便宜上“3”と表記する
※2 熱狂的なFFファン …… もしくはスクウェア自体のファンだったかもしれない
※3 フォオグラ長谷川 …… “フォアグラ”の誤字だと思われる。
※4 編集部 …… 当時スクウェアにそんな部署があったかは知らないが、便宜上、そう呼ぶ。


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コメント

多分、受験生であるとか、もうすぐ受験ということも手紙に書いてたんじゃないかな。それで受験が終わったのに、手紙もなかったから心配したんじゃないかな。気を悪くしたからかどうかはわからないけど、受験することはわかってたんだろう

推測だけど

この時代感、良いわぁ

こんな素晴らしい記事は
最近見たこと無い
ブログ主に感謝する

この時代のゲームはこういうことが許されてた
良くも悪くもおもしろかった

長年の謎が解けました
管理人様、ありがとうございました。

ほろりときた。

ロトの墓、リンクの墓、フリオニールの墓が別の世界に存在することなんかを
プレイヤーも笑って面白がってた時代でネタはネタとして割り切ってたからな
当時は世界観世界観言う人居なかったし
世界観云々に関してはゲーム内に開発室とスタッフのキャラ配置する方がメタ的でよっぽど酷い

話しの方はいいんだけど、切なすぎるとか記事の書き方がいろいろ盛りすぎで残念

大人になったらわかることってこういうことなのか。
しかし復刻するときにきちんと削除しているということは、開発者は忘れていない?

※1299
FF3はナーシャが書いた超絶難解なプログラムを誰も解析できなくて、長年復刻できなかった。
そのため、復刻の際にはFC版をプレイして情報を拾い集めるという手法が取られている。

おそらく、復刻の際に担当者が隠し部屋を見落としただけだろうと思われる。
FC当時のスタッフなんて、もう残ってやしないんだから。

DSのは別物
PS3でもPSPでもいいからちゃんとしたリメイクをお願いします

つるぎざきさんが存命ならもう40近くだよね
当時のスクウェアスタッフは真心がある

全然切なくないじゃん

切なすぎるとかハードル上げるからクソ記事になるんだよ。

すみません剣崎です。あのころはありがとうございました。いまでもFFシリーズ楽しみながら全部やってますよ。

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!

キタ━━━━━(゚∀゚)━━━━━!!!!

え?切ないじゃん

他人に見せることを前提にしてる文章なんだから興味を引くようなタイトルにするのは当然だし
切ないというに十分な内容だろうに何が気に入らないんだろうか
変な子は怖いねぇ
クソなのはお前の頭だろ
あれだけ好意的に迎えられたDSのリメイクを別物とか言ってる奴もいるし
時代が違うってことを認識しろよ頭がファミコンで止まってる老害

お前ら落ち着いて他の記事見ろ
コメントが0だ

ケンカスンナ
一人のファンも蔑ろにしない対応
普通に良い話じゃん

むしろ蔑ろにしたのでゴメンナサイしたっていう話だろ
言うほど切なくは無かったね
面白いエピソードだけど

FF

ゲームだけど、なんか人間っぽくていいな。こういう話面白いw

良いですね。
こういう、ファンが何らかの形でゲームに介入するのって今の日本のメーカーではすっかり見なくなっちゃいました。
逆に海外ではまだあったりしますよね。

もともと当時のゲーム雑誌で「熱心なファンだったのでスタッフが登場させた」
という事は判明していたけど、こういう流れだったのか。

それと「ちゃんとしたリメイク云々」ってのは失礼でしょ。それに3DSじゃダメなのか?

このつるぎざきは昔都市伝説になっていた。

最近2chで「ゲームのトリビア」なるスレがチラホラ出てくるがその中で
「この子は病弱なファンであり、それでも一生懸命お手紙を書いてくれてたがやがて
亡くなってしまった。その悲しみをゲームに・・・」

って内容の書きこみがある。実際当時そんな内容の噂話を聞いたのを覚えている。

今風に言えば公開処刑されたってことか……

なんか、恋の駆け引きみたいだわw

※1321
 遊び心があるのはけっこうだけど、盛り込むだけ無駄な要素だと思う。
有ったら面白いけど、無くても別にかまわないし。

なにこの感動

なんか普通にいいですよね、こういう話は。
私はナゾラーランドのお便りコーナーとか今も時々起動して見ちゃうぐらい大好きなんですが、
この当時の時代感というかファミコンを通じてメーカーとユーザーが色んな思いを
共有するというこの感覚はネットが発達してしまった今はもうないんでしょうし、
逆にもうあの雰囲気には戻れないんだなあと思うとやや寂しい感じも致します。
心がふと温まるいい記事を有難うございました。

幼い頃に抱いた疑問はこれだったか。

ゲームとしてプレイするなら自分以外に対する感謝の要素なんていらない。
ただ、そこまでされた相手にとっては感動モノだろうな。
そういった要素を一つだけポンと残すことは人間味があって心温まるなぁ・・。

亡くなったならまだしも、まだきちんと生きているなら「切ない」は過大な物言い。
しかし、おかげさまでこの穏やかなお話を読めたのだから良かった。

さすがに他の機種にまで残すのはやり過ぎじゃないかな?
当時のそしてファミコン時代の気持ちだからこそ、そこにだけ残す。
これから30年40年と経った時に、誰かがこれを知り「こんな時代もあったんだなぁ」と何か心に暖かいものを感じてくれたら良いよね。

記事としてもゲームとしても、それが一番の成功と言えるんじゃ?
その頃にはさすがにファミコンも消えてしまうのだろうけど。

久しぶりに検索したら、こんなものが(笑)ホンマいい時代でしたなあ(しみじみ)てゆか、勝手に殺さないで(笑)


ご本人様?

黒塗りの名前は3文字っぽいな
おいおい

そういえばこんなキャラいたなぁ!
FF3と共に永遠に名が残るなんて羨ましい。

つるぎざきでてこいやぁ!

素晴らしいな・・・
FF全く知らないけど感動した、
『FFエロ』でいろいろ検索しててこの記事に行きついた自分が恥ずかしいわw

※1300
そんなこと公式見解では誰も言ってない。

※1316
他人に見せることを前提としている文章に
「クソ」「老害」を使うやつの方が怖いわ。
否定的な意見を言ってるからって
そいつにに対して汚い言葉を使っていいって理由にはならない。

確かに当時気にはなっていた
刺さった小骨が取れるようないい記事だった


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